太陽と青い月 2 (ページ6)

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大ちゃんとのデートが楽しみすぎて、昨日はあんまり眠れなかった。

デートっていうだけで、なんだかすっごく恋人っぽい響きもするし。

ウキウキする気持ちを抱えながら、待ち合わせの駅へと向かった。

少し早く着いてしまったせいか、大ちゃんはまだ来ていないようだった。

『あの…良かったら一緒にお茶とかどうですか？』

大ちゃんのことを考えながら待っていると、2人組の女の子に声をかけられた。

「え…」

えーーっと……

辺りをキョロキョロするけど、他には誰もいない。

俺？？

「えと…待ち合わせ…してる、ので…」

『彼女さんですか？』

彼女……

ではないのかな？

だって大ちゃんは男の子だし。

彼氏？？になるの？

「えと…彼女？ではないですけど……」

『あ、じゃあそのお友達も一緒にどうですか？』

友達……

まぁ、友達であることに間違いはないけど、でも…

ただの友達じゃないし、もっと特別な…

恋人が来ます！

って、言いたいけど、大ちゃん恥ずかしいって前に言ってたよね…

「いのちゃん！」

そんなことをグルグル考えてたら、大ちゃんが走りながらこっちにやってきた。

「えと……知り合い？」

「あ、ううん」

『あの、良かったら一緒にお茶とかどうかな？って…』

「………ごめんなさい、今日は2人で遊びたいんで。それじゃあ、」

大ちゃんは俺の手を引っ張ると、ズンズン歩き始めた。

『あ…』

後ろを振り返ると、悲しそうな顔をした2人がチラッと見えた。