いのありtime (ページ44)

今日:7 hit、昨日:23 hit、合計:36,887 hit

＊ページ44

ar side

「ねぇ、やっぱり僕がいのちゃんに好きって言ってきた方がよくない？」

『……でも、…』

「だって、今は僕が大貴なんだからさ、大貴のフリしてさ、いのちゃんに…」

『……嫌だよ、、』

「え？」

『たとえ見た目が"俺"だとしても、中身は知念だろ……やっぱり違うと思う』

知念と急に中身が入れ替わって半日が経過した。

今日はメンバーとの仕事だけだし、なんとかお互いになりきって乗り切れそうではある。

でも、いのちゃんのことに関しては、、

っていうか、知念っていつもあんな風にいのちゃんとくっついてるの？

ずるくない？？

俺だっていのちゃんにギュッてされたいし、毎日のように"好き"って言われたいのに。

「……はあぁ、、そんな固いことばっかり言ってるから、何も変わらないんでしょ⁈せっかく僕たち入れ替わったんだからさ、もっと利用しちゃえばいいのに、」

『………だって、、』

「………さっきから、でもとかだってとかばっかり！！もう聞き飽きた！！！いいよ！僕やっぱりいのちゃんに言ってくる！！！」

『え、ちょっ！知念待てっ、、』

必死に知念を呼び止めたのに、俺の姿のまま知念は走っていってしまった。