検索窓
今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:63,472 hit

何で俺だけ 2 ページ19

side. England





「馬鹿だろ、お前」




この声は誰の声だ


こんな低くて怒った声は




「何で俺なんだよ、おかしいだろ。
警戒心ってのがないのか」




「あの、」




あぁ、俺だ。


なにやってんだ、俺は。



そんなことを考えていても
身体は動く。



椅子から立ち上がりアイツに近づいていき

俺はAの顎を無理矢理掴みがら

もう一つの手で両手を拘束した。





「お前もこの本の女達みたいになりたいのか。
俺が何もしない保証はないだろ」




そういうとAの頬は



赤い薔薇のように真っ赤になっていた。



あぁ、なんて官能的だろう。



ここで押し倒したら


もっと色づくのだろうか。



でも、



(どうせ、アメリカやフランスにも見せてんだろ)




苛立ちはまして言って、




怒鳴りそうになる。




やばい、誰か止めてくれ。




俺はもうすぐでAを傷つけてしまう。







「・・・違います」



小さな唇から聞こえる声




「私はイギリスさんといると楽しいから。
一緒に行けたら楽しいかなって」




その言葉にすぅと俺の何かが急激に冷めて言った。



何だ、その子供みたいな理論。




でも
俺を止めてくれたのは紛れもなくAだった。




「・・・はぁ〜
気が抜けた」




俺はパッとAから離れ



乱暴に椅子に座り直した。




「・・・悪かった」




なんで偉そうなんだよ。馬鹿か、俺。




「いえ、大丈夫です」





顔の赤みが引いていないやつがいっても説得力がないことをこいつは知っているのだろうか。




「あーやめだ、やめ!
いいか、俺を誘ったんだ。
当日はしっかりとエスコートされておけよ」




やや自我放棄に発言すると




「はい!
エスコートされます!」




ムカつくぐらい




アイツはやっぱり笑顔が似合う。









おまけ


帰りにAは笑顔で


「今日の手土産です
だすのすっかり忘れてました」



といいながら小袋を渡してきた。



お礼をいいながら自室で開けてみた。




そこには



妙に頑丈な縄が



綺麗なリボンで包まれていた。






俺はその時初めて

ベットの枕を涙で濡らして就寝した。

▼近状報告はこまめに→←何で俺だけ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
71人がお気に入り
設定タグ:ヘタリア , APH , イギリス
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

抹茶塩(プロフ) - 夢々煙さん» 夢々煙様、コメントありがとうございます!イギリスはちょっとカッコよすぎたかもなと今更ながら思っておりますw最後まで読んでくれてありがとうございました(*⌒▽⌒*) (2017年12月19日 12時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
夢々煙(プロフ) - 最後までとても素敵なお話でした…!イギリスの一言一言がカッコよ過ぎました。これからも頑張ってください応援してます (2017年12月19日 7時) (レス) id: b3413670f5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶塩(プロフ) - ちまごんさん» ちまごん様、コメントありがとうございます!感動して頂けるなんてとても嬉しいです^^*シリーズ化ぜひ期待していてください!最後まで読んでくださってありがとうございました!次の作品も楽しみにしていてください(´∀`) (2017年12月18日 0時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
ちまごん(プロフ) - やばいめっちゃ素敵だ、感動した…!シリーズ化期待していいですか…いいですよね…! (2017年12月17日 22時) (レス) id: 31ff02926d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶塩(プロフ) - ぽっぷこーんさん» ぽっぷこーん様、コメントありがとうございます!最後のシーンを気に入ってくださり光栄です(*^^*)また次のお話やこのシリーズをぜひ楽しんで頂けたら幸いです。最後まで読んでくださってありがとうございました(´∀`) (2017年12月17日 10時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:抹茶塩 | 作成日時:2017年12月7日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。