【黒バス】放課後のひととき【赤司】

第19話 ページ26

貴女side


…私は、いつのまにか、征君のことが好きになってた。

否、元から好きだった。



本当はね、気づいてたんだ。


あの目から感じるようになった孤独感も

貶しながらも包み込んでくれる優しさも

全部全部、守ってあげなきゃって、そう思ってた。


なんで今まで嫌ってるフリなんてしてたんだろ



そうだ、征君には私だけじゃない。

いつの日か飽きられて、捨てられるんじゃないかって



あの笑顔も偽りじゃないかって疑ってたんだ



私は、いつの間にか征君に、自分から壁を作ってた




「征君？」






「……私は征君のことを好きでいいんですか？」


「私は貴方を信用していないかもしれません」



「こんな私は征君には不釣り合いです」



「…理不尽なのは分かってます、私で、いいんですか？」






征君からの視線が痛い。


すごく真っ直ぐな視線で私を見る


やめてよ、そんなの答えなんかわかってる



私なんて捨てられる身だ。


お父さんと一緒なんだ。




いつのまにか堕ちていて、自分から這い上がれなかったあの人と一緒なんだ



どうか、私を戒めてください






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こんな自分勝手な嘘吐きは素直な征君には似合いません

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更新サボっててホントごめんなさい…雪軌です


相変わらず某魔法のお話は完結しているのにhit数が上がっていて、とても感謝です！


ぐだぐだ作者ですが、よろしくお願いします…

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