【文スト】ストレイドッグスと共に【男主】 (ページ11)

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『敦、、、』

敦「大丈夫だよA君。」

俺には大丈夫そうには見えない。そんな過去辛いだろう。寂しかっただろう。
俺には敦が話している言葉以外にも映像が流れていた。

敦がなんか、宗教の人みたいな感じのおじさんにめっちゃ虐待されてるんだよ。
語彙力ないとかいうな！！！俺は語彙力ねえんだよ！！

太宰「……そりゃ災難だったね」

『…っ』

なんでその一言で済むの。なんで。

国木田「それでお小僧。〝殺されかけた〝と云うのは？」

敦「あの人食い虎――――
孤児院で畑の大根食ってりゃいいのにここまで僕を追いかけてきたんだ！！

―――孤児院を出てから鶴見川のあたりをふらふらしてた時

――――――っっ！！！あいつ！！僕を追って街まで降りて来たんだ！！！」

『嘘だろ…』

敦「空腹で頭は朦朧とするしどこをどう逃げたのか」

太宰「それ、いつの話？」

敦「院を出たのが2週間前。川であいつを見たのが4日前。」

国木田「確かに虎の被害は2週間前からこっちに集中している。それに4日前に鶴見川で虎の目撃証言もある。」

国木田さんがそれを云うと太宰さんが少し考えるそぶりを見せた。
あの人本当にすごいと思う。怖いよね。真っ黒だよね？恐怖しかないよあの顔！！！
でも、あ、え？嘘、え？

待て待て待て待て待て！！！俺にもなんか来たんだけどこれは可笑しいよ、、
そんな、敦が自分の首を自分で絞めてたってことなの？知らないうちに知らない状況で？

敦―――――。

太宰さんがこっちを向いて黒い微笑をこぼした後、敦に体を向けた。
くっそ怖いわやめろよ怖いわ！！

太宰「敦君これから暇？あー、Aは暇でしょう？わかってるから。」

敦「……猛烈に嫌な予感がするのですが(A君可哀そう、、、)」

太宰「君が人食い虎に狙われるなら好都合だよね。

―――虎探しを手伝ってくれないかな？」

『…は？』

敦「い、いい、嫌ですよ！！それってつまり「餌」じゃないですか！誰がそんな」
太宰「報酬出るよ」

敦の動きが止まった。いやいやいやいやいや！！！！！お前の意思そんなに弱いの！？？ねえ！！

太宰「国木田君は社に戻ってこの紙を社長に」
国木田「おい。3人で捕まえる気か？まずは情報の裏を取って――――」
太宰「いいから」

『二人って信頼しあってるんだな・・？』
太宰「ん？羨ましい？Aのこと私大好きだから安心しなよ」
『何言ってんのこの人怖い』

――――――
一巻終わらないね！ふふ！！