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37:血 ページ37

数十メートル歩いたところで私はあることに気付いた。



……………血の道ができている。と。


歩くたびにボタボタと血が道を作った。

ていうか、私、歩くの速いな。ほめてくれる人が今はいないから私は自分を自分でほめた。


この傷じゃ、立っていること自体凄いはず、なのに私は立つだけでなく歩いているのだ。


兄さんや鶴丸だったらほめてくれるのかな。


今のところ私は転けることなく足を前に進められている。


貴方「すごいよ……私。」


小声で私は自分に囁いた。


それにしても人っていないもんだな。
こんなに歩いているのに人っ子一人会わない。


なぜだろう。なんか寂しいな。



貴方「っ……おっと…と。」


危ない危ない。気をそらすな。足に意識を集中させろ。


私は崩れかけた体勢をすぐに立て直すとそう自分に言った。


_________________

それから私はなんとか転ぶことなく本丸の玄関へとたどり着いた。


…………のは良いものの、私の血は止まることなど知らず体の中の血が全て無くなってしまうのではないかと思うほどの勢いで私の体内から血が溢れてくる。






早く主の部屋に行って安静にしてよう。









そう思った私は靴を脱ぐため地面へ腰をおとした。

38:足首→←36:冷たい風



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◎花丸◎ - 歴史修正主義者さん» この作品を読んでくれてありがとうございます!更新遅れてスミマセン! (2018年10月18日 18時) (レス) id: d9e1742b9c (このIDを非表示/違反報告)
歴史修正主義者 - とても面白いです!更新頑張って下さい(^O^) (2018年10月18日 12時) (レス) id: 43f343ee39 (このIDを非表示/違反報告)
◎花丸◎ - 真黒さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!! (2018年10月6日 10時) (レス) id: d9e1742b9c (このIDを非表示/違反報告)
真黒 - 更新頑張ってください (2018年10月6日 10時) (レス) id: 36145c8bb7 (このIDを非表示/違反報告)
◎花丸◎ - 椿さん» カタナキャーですねww楽しみにしてくださりありがとうございます!!受験生なので更新トロトロですが見てくださると嬉しいです!(☆∀☆)ゝ (2018年9月27日 18時) (レス) id: d9e1742b9c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:◎花丸◎ | 作成日時:2018年7月24日 14時

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