検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:278,185 hit

35:主 ページ35

少しの間だけだったがやはり抱きしめられて嫌な気持ちはしない。

むしろ心地が良い。

だから清光と安定が抱きしめるのをやめると何だか寂しかった。



するとすぐに

清光「A主の部屋に行って早く手入れ部屋を使う許可とりにいこうよ。」

急かすように清光が私に告げた。
私だってこの足がどうにかなれば清光に言われなくとも早く主の部屋に行ってたよ。


安定「でもどうやって主の部屋に行く?A、その怪我じゃ歩けないでしょ?」


安定は私の怪我を一通り見るなり清光に問いかけた。


これまたすぐに清光が

清光「そんなの決まってんじゃん。俺がAを主の部屋まで抱っこしてく。」


そう即答で言った。


抱っこしてくれるのは嬉しいけど血、またついちゃうよ。


だから私は


貴方「清光私なら歩けるよ!それに二人に迷惑かけるわけにはいかないからね。源氏の宝重なんだからこんなんで優しい二人の手は借りないよ!」


そう言って私は動くはずのない足に無理やり力を入れ、地面に手をつき立つ動作をした。


貴方「っ………。」


安定「!?だ、大丈夫!?」



フラりと立ち上がった。やはり痛い。でも立てる。歩けるかどうかは分からんが。

私は一歩、足を前に出した。


貴方「……………っ」


少し動くだけで激痛がするが歩くことはできるから問題ない。


貴方「大丈夫だよ安定…ほら!私歩けるし心配しないで!」


私は笑い方を忘れてしまったのだろうか。うまく笑えない。

いいや、忘れたのではない。

顔がひきつるのだ。うまく表情をつくれない。




清光「だめ。俺g(主)いいんじゃない?一人で行かせれば。


………………………主。




清光「っ?主今なんて言ったの?」


主「あら、聞こえなかったかしら?一人で行かせればって言ったのよ。」



安定「………主。…………………………もう大丈夫じゃない?主の部屋に行かなくて。」


貴方「…そうだね。」



ないすたいみんぐと言うやつか。
いいタイミングで主の登場だ。









だから私は無駄に歩かなくてすむ。この段階なら誰もがそう思うだろう。私もそう思ってしまった。

36:冷たい風→←34:ただいま



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
316人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

◎花丸◎ - 歴史修正主義者さん» この作品を読んでくれてありがとうございます!更新遅れてスミマセン! (2018年10月18日 18時) (レス) id: d9e1742b9c (このIDを非表示/違反報告)
歴史修正主義者 - とても面白いです!更新頑張って下さい(^O^) (2018年10月18日 12時) (レス) id: 43f343ee39 (このIDを非表示/違反報告)
◎花丸◎ - 真黒さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!! (2018年10月6日 10時) (レス) id: d9e1742b9c (このIDを非表示/違反報告)
真黒 - 更新頑張ってください (2018年10月6日 10時) (レス) id: 36145c8bb7 (このIDを非表示/違反報告)
◎花丸◎ - 椿さん» カタナキャーですねww楽しみにしてくださりありがとうございます!!受験生なので更新トロトロですが見てくださると嬉しいです!(☆∀☆)ゝ (2018年9月27日 18時) (レス) id: d9e1742b9c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:◎花丸◎ | 作成日時:2018年7月24日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。