短い間ではありますが。

＊主人公side ページ40

恋人同士になって初めての写真はW優勝の記念に撮ったクラス写真の中央で表彰状を持った宝物。
末澤先生に頼んで、放課後になってから御互いのスマホで二人だけの記念写真も撮ってもらった。

「はい、おめでとうさん！」
「チーズの代わりですか」
「そーそー。こんな感じで良い？」
「はい！ありがとうございます」
「じゃあ恭平のも貸して」

にしても最終日に見せつけられたわ〜！なんて、高橋くんのスマホを操作しながら笑う末澤先生。

「末澤せんせー」
「ん？」
「表彰状で隠してキス出来るかな？」
「え、えぇっ!?」
「アホか！俺もう行くから」
「んー先生ばいばーい」
「おい恭平、一応最終日やぞ俺」
「球技大会でバタバタしたから仕方無いやん」
「あんなあ…」

笑いながらも本当に急いでいたらしい末澤先生は慌ただしく教室を出て職員室へ向かっていった。

「なあ」
「何？」
「これからは恭平って呼んでや」
「良いけど…私も名前なん？」
「うん。柚奈のこと愛してるから」
「そっちの方が照れるわ…私も好きやで」
「誰のことが？」
「…恭平くんのこと！」

途端に思い切り抱き締められて、可愛過ぎやろ…なんて言われて、めっちゃ幸せな気分になった。

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