短い間ではありますが。 (ページ25)

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＊古謝side ページ25

「失礼します！」
「おわっ！古謝くんや！」
「お久し振りです！」

練習試合に出たら体をもっと動かしたくなって、しばらく顔を出してなかった練習場に向かった。
人並みより大きい俺の声に、雷落ちたと思った…なんて大袈裟な声まで聞こえる現象が懐かしい。

「皆ちゃんと挨拶できてるな？」
「古謝くんの影き…おかげですね！」
「誰や悪い影響与えてるみたいに言うたん」

少し遅い時間に来たからメンツも高校生くらいで俺が毎日のように練習へ来てた頃からの仲の奴。
アップの後に打ってみても皆かなり上達してた。
久々に汗だくで練習する楽しさが思い出される。
休憩時間になって大晴の所に行くと、さっきまでとは違い何か落ち着きの無い表情をしていて。

「おーい、なしたー」
「んー…柚奈とのメール」
「今日の話題とかで良いやん」
「なんか、天狗になってる訳じゃないんやけど、俺が柚奈をベタ褒めしても嫌味じゃないっすか」
「別に俺は思わへんけどな」
「でも絶対素直に受け取ってくれへんもん…」

贅沢な悩みやと分かってるからこその葛藤かな？
取り敢えず待たせ過ぎんなよって言うといた。
高校生の話ってピュアで突っつきたくなるわ。