168.怖い ページ23
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ちょっと、いじけちゃったのかな(苦笑)
部屋に戻る際、ずっと黙ったままで私の隣を歩く翔さん。
怒ってはないよね。
だって手はしっかりと繋がれているもの。
キス拒んだから、拗ねちゃった？
9つも上をなのに？(笑)
どうしよう。翔さんが可愛く見えて仕方がない。
でも、どうしようかな。
どうやって、機嫌なおしてもらおう。
部屋の前まで来て、ドアを開けると
自分は入らず、先に入れてくれる。
もう、拗ねてるのに優しいとか、難しいなぁ。
バタンと閉まったドアに鍵をかけるために
後ろを向いた翔さんの背中に寄り添って、手を回し
翔さんがするみたいにお腹あたりで緩く抱きしめる。
驚いたのかな？固まって動かない。
A：「翔さん、大好き」
翔：「お前、ねぇ…」
ふぅーっと翔さんが息を吐く。
翔：「浴衣でそんなこと言われたらやばいんですけど」
A：「ん？」
翔：「しかも後ろから抱きつかれるとか」
嬉しいの？嫌なの？どっち？
翔：「抱けないのがつらいー」
顔を覆って嘆く。
そういうことね。
翔さんから離れて少し距離をとる。
A：「もしかして、翔さん結構我慢してる？」
振り返って向き合う。
玄関にいた翔さんは居間の方に歩いて行き
その後を付いて行くと私たちが外に出ている間に
セットされた2つの敷布団が目に入った。
翔：「いや、それはもうね。」
その敷布団に胡座をかいて座った翔さん。
私ももう１つの敷布団に腰を下ろす。
A：「だったら…」
翔：「正直さ、俺も怖いんだ」
私の右手を持って、両手でぎゅっと握る。
翔：「俺、Aが思ってる以上
お前のこと好きだから。
壊しそうで怖い。」
あの翔さんが、目を逸らして言っている。
翔：「好き過ぎて、いざ抱くとなると
自分見失って、傷つけるのが怖い」
A：「大丈夫ですよ。
私だって、翔さんが思ってる以上翔さんのこと好きですから。
大好きな人に触れてもらえて傷つくわけありません。」
今度は私が翔さんの手を両手でぎゅっと握る。
A：「大学決まったら翔さんが怖がらないこと証明しますね」
翔さんのケジメでもあるからね。
だったら私も大学決まるまでちゃんと待っててもらわないと。
翔：「絶対シナいって約束するから
今夜は抱きしめながら眠りたい。」
うん。
私もそうしてほしい。
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カレン(プロフ) - せいこさん» 初めまして!気持ちの変化も成長も、櫻井先生のおかげです♪そんなお二人をこれからもよろしくお願いします(^o^)応援ありがとうございます！ (2016年5月3日 11時) (
レス) id: a9e0cca142 (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - キョロちゃんさん» 初めまして、コメントありがとうございます。これからも翔さん素敵だなって言ってもらえるよう頑張ります(*^^*)第5章もよろしくお願いしますね！ (2016年5月3日 11時) (レス) id: a9e0cca142 (このIDを非表示/違反報告)
せいこ(プロフ) - 初めまして。昨日、今日とで一気に読ませて頂きました。ストーリーといい、登場人物皆んな大好きです。主人公の気持ちの変化、成長していく姿が目に見える様です。大好きなお話です。これからも楽しみに待ってますので、頑張って下さい(*^_^*) (2016年5月2日 19時) (レス) id: 9bbea5e87c (このIDを非表示/違反報告)
キョロちゃん(プロフ) - カレンさんはじめまして。いつも楽しみにしています。私は熊本市内に住んでいます、まだまだ余震も続いているんですが唯一の楽しみになっています。やっぱり翔さん素敵ですよね。是非続きも楽しみにしています。 (2016年4月25日 6時) (レス) id: ad68473bef (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - さくさん» それは本当によかったです。これぐらいのことしかできない無能な私ですが、さくさんのように楽しんでいただけているなら、嬉しいです。早く平穏な日々が取り戻せることを祈っています。そして、より被災地の方々が楽しめるようなお話をお届けできたらなと思います。 (2016年4月18日 20時) (レス) id: a9e0cca142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カレン
| 作成日時：2016年3月17日 9時
