轟vs氷惑 ページ30
「轟……A組。君らが勝ちたいのは、どうして？」
言いながら、Aは靴と靴下を片方ずつ脱ぐ。
A組が勝っても負けても、Aが勝っても負けても、Aは怪我を負う。
じゃあ、A組の勝ちたい理由は？
(……友達にならないため、か)
Aはそう思って、悲しそうな、悔しそうな表情で俯き、靴と靴下を地面に放った。
その後、暗条の体操服である黒いつなぎの、上を脱いで袖を腰に巻いた。
______Aの個性は、熱により解除される。
そのためAは常に低体温だが、やはり人間。動けば動くほど身体に熱がこもる。
そうなれば足で氷結させた轟を除くA組の捕縛効果が薄まり、最悪逃げられる可能性がある。
特に芦戸と爆豪、轟____この3人がいる限り、広範囲での絶え間ない氷結は続けなくてはいけない。
そして、熱を持てば自分を氷化させることも難しくなってしまう。
だから、熱を逃がすために最大限脱いだのだ。
「……俺が勝ちてえのは____」
ゴォッと轟の左腕に火が纏う。
(……暑い…)
その熱気だけでも、Aには微毒となる。
「________
「……え？」
轟の炎が、大きく燃え上がり、Aに迫る。
それを、Aは氷壁で防ごうとするが_____
バキバキバキッ！！！
「なッ……！？」
______炎はフェイント。
轟が右足からAの氷を"更に"氷結させ、ドーム状にAを囲み、完全に封じ込めた。
もちろん、Aは避けようとしたが____
_____轟の言葉に、動揺してしまっていた。
「え、あ……」
炎ばかり、警戒していた。
氷で、自分が負けるわけないと。
無意識下に、そう思っていたのだ。
熱より、何より_____Aは、言葉に弱い。
薄暗い氷のドーム内で、Aは焦り、氷壁を何度も叩くも、当然出られない。
強く叩き、Aの腕が欠ける。
「っ、や……どうし、……なんで……」
(兄さんは？
兄さんは、今、どんな顔してる？
負けた僕を、兄さんは今______どんな顔で、見てる……？)
ドクン、ドクン、と動悸が段々激しくなる。
腕を、壁に叩きつける。
パキンッ
バキンッ
「ごめ、なさ……ごめんなさい、ごめんなさい……！！！」
Aの腕が、飛び散って、再生して、を繰り返す。
(_______負けて、しまった)
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Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 生真まで描いてくださるとは…！！ 驚いてスマホ投げてしまいました() 悪そうな顔がたまらないですね…！ありがとうございます！！ (2019年5月25日 6時) (
レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - Re:さん» こちらこそありがとうございました！ こっそり生真さんも描かせていただいたのでもし宜しければ…！ (2019年5月24日 23時) (レス) id: 8a21691ddc (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 拝見&設定内での記載をさせて頂きました！！とても可愛い氷惑くんをありがとうございます…！！ イメージ通りでびっくりしました！！ 本当にありがとうございます…！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - Re:さん» 早速描かせていただきました！ よろしければご確認ください…！【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/xxstellexx3/】 (2019年5月24日 21時) (レス) id: 8a21691ddc (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 了解しました！ありがとうございます、楽しみに待ってますね…(*`･ω･´) (2019年5月24日 19時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年5月18日 14時
