逆らうな ページ20
「あ、ごめん」
そう言ってけろっとした顔をする生真。
Aは生真に鳩尾を殴られ、苦しそうに噎せていた。
「何してッ……！！」
「氷惑くん、大丈夫！？」
緑谷が身構えて生真を睨み、麗日が慌てて氷惑に駆け寄り背を撫でた。
「いや、ずーっと…トドロキくんだっけ？ の方見てるからさ イラッとしちゃって」
「は……？」
「め、なさ……」
「いいんだよ〜A、俺もごめんなー？」
また甘ったるい声で、Aの頭を撫でる生真。
Aが「げほっ、げほ」と咳き込み、麗日が背中を撫でると、生真がハア、と大袈裟にため息を吐いた。
「あーあ、暗条は楽だったのになぁ？ ここじゃこんな……"虫"ばっかり」
「ッ麗日さ_____」
バキンッ
ぱらぱら、と地面に氷の破片が落ちる。
「兄さん……僕以外殴るのだめって、…約束……」
「あは。そーだったねえ」
麗日を庇ったAの腕は、氷化されていた。すぐ元に戻り、Aは麗日の方を見て「大丈夫？」と言った。
「大丈夫…」
「ん、よかった」
へらっと笑うA。その顔を、生真が遠慮なく殴った。
それからまた数度殴られ、Aの顔は、次第に感情を失ったようになっていった。
「ッ、お前いい加減に______」
「雄英は自由な教育方針なんだってね。いいこと教えてあげる。僕に逆らったり、Aに必要以上に触ったりしたら……こう」
どこから取り出したのか、ナイフの刃をすぅっとAの首筋を這わせる。薄く切れて、Aの首に少量の血が滲んだ。
Aの身体は、震えていた。
「人助けのつもりでさ、がんばれヒーロー。応援してる」
そう言ってにこり、と笑う生真。
そしてそのまま教師寮の方へと歩き出す。Aは怪我なんて気にも留めず、生真のあとをついていこうとする。
「轟、緑谷……友達、やっぱいい。ごめんね」
自分が望んではいけないものだった、とでも言うかのように。
「_____オイ待てよ、クソプ教師、氷野郎」
「……あ"？」
「っ……！」
Aの顔が、明らかに「まずい」と言っている顔になった。
振り返った生真の顔は、怒りに満ち、歪んでいた。
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Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 生真まで描いてくださるとは…！！ 驚いてスマホ投げてしまいました() 悪そうな顔がたまらないですね…！ありがとうございます！！ (2019年5月25日 6時) (
レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - Re:さん» こちらこそありがとうございました！ こっそり生真さんも描かせていただいたのでもし宜しければ…！ (2019年5月24日 23時) (レス) id: 8a21691ddc (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 拝見&設定内での記載をさせて頂きました！！とても可愛い氷惑くんをありがとうございます…！！ イメージ通りでびっくりしました！！ 本当にありがとうございます…！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - Re:さん» 早速描かせていただきました！ よろしければご確認ください…！【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/xxstellexx3/】 (2019年5月24日 21時) (レス) id: 8a21691ddc (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 了解しました！ありがとうございます、楽しみに待ってますね…(*`･ω･´) (2019年5月24日 19時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年5月18日 14時
