包帯の真実 ページ15
「暗条で、三年の範囲まで履修したってさぁ…どういう授業だったんだよ？ 相当キツかっただろ」
「1年の範囲だけでも結構キツイしね〜…」
瀬呂と芦戸にそう言われ、Aは「あ…まあ、そうだね」と目を逸らし苦笑いした。
「でも、兄さんが担任だったから…」
「えっ！？ 氷惑くんのお兄さん、暗条の教師だったの！？」
「そりゃ強くもなるわな……」
兄を褒められ、Aが「うん、兄さん教え上手なんだ」と嬉しそうに笑う。
「でも、ヒーロー科なくなっちゃったんだよね…」
「あ…そっか、じゃあもう……」
今朝、悲しそうな顔に見えたのは、兄と離れ離れになったせいだったのか。
そう緑谷と轟は納得した。
「_____んで？ テメェ、暗条ンとこのモブ共に"洗礼"ってやつ受けたんか？ その包帯はよォ」
(マジかかっちゃん…！！)
今まで黙って聞いていた爆豪がようやく口を開く。
それ聞いちゃダメなやつだろ、と緑谷が爆豪を見ると、爆豪は「こっち見んじゃねえクソナード！！」と怒鳴る。
「正直、俺も気になっていたのだが…聞いてよければ、教えて欲しい。噂は本当なのか？」
「噂って……普通科生徒のことだよね。本当だよ」
緑谷の予想に反し、あっさりとAは答えた。
驚きつつも、聞けるなら、とここぞとばかりに質問を投げかけた。
「ね、ねえ。どんなことされたの…？」
「教室荒らされたり、教科書破られたり…体操服捨てられたり？」
「うっわ…陰湿だな」
「あはは、そうだね。靴とか毎日無くなってたよ」
(______あれ？)
緑谷が、訓練を見た時に感じたモヤモヤを思い出す。
「でも兄さんが注意してくれてたし、最近じゃ課外授業の方が多かったから」
(_____なんだ、この、違和感)
轟も、何かを感じ、考える。
______彼が例に挙げたのは、嫌がらせばかり。
あの日、あれだけ血に染まっていたのだから、"洗礼"はてっきり暴力ばかりなのだと思っていた。
(_____そうだ、暴力。これだけ鍛えて、強い氷惑くんが……一方的に、あんなにボロボロにされるか？ 普通科の、僕らよりもずっと弱い生徒達に？)
(例え個性を使ってはいけなくても、"避ける"スキルは相当高かったはずだ)
(_________あ、れ？)
「ね、ねえ氷惑くん。その包帯……
「_____ああ、これ？
ゾク、と轟と緑谷に、悪寒が走った。
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Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 生真まで描いてくださるとは…！！ 驚いてスマホ投げてしまいました() 悪そうな顔がたまらないですね…！ありがとうございます！！ (2019年5月25日 6時) (
レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - Re:さん» こちらこそありがとうございました！ こっそり生真さんも描かせていただいたのでもし宜しければ…！ (2019年5月24日 23時) (レス) id: 8a21691ddc (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 拝見&設定内での記載をさせて頂きました！！とても可愛い氷惑くんをありがとうございます…！！ イメージ通りでびっくりしました！！ 本当にありがとうございます…！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - Re:さん» 早速描かせていただきました！ よろしければご確認ください…！【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/xxstellexx3/】 (2019年5月24日 21時) (レス) id: 8a21691ddc (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 了解しました！ありがとうございます、楽しみに待ってますね…(*`･ω･´) (2019年5月24日 19時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年5月18日 14時
