避けなかった ページ11
_____時は遡り、ビル氷化直後。
咄嗟に爆豪を浮かせたものの、麗日は足を氷に取られて動けなくなっていた。
「丸顔、それ脱げ」
「な、ななな何言っとるん急に！？」
「うっせぇ！！靴だわ、靴！！」
「あ、靴か」と言って、麗日は靴を脱ぐと自分も浮かせた。
そして、壁を爆破した後、爆豪とAに注目が集まっている隙に麗日はひっそりと轟の頭上かつ背後に回り込んでいた。
爆豪が床に叩きつけられた轟音に乗じて、個性を解除して降り立ち、轟の持つケースへと手を伸ばしたが____
床に触れ、麗日を感知したAが一気に肩まで凍らせ、間一髪で手は触れなかった。
麗日に気付いていなかった轟は、真後ろにいた麗日に驚く。
ぽた、ぽた、と爆豪を地面に縛り付けた氷にAの血が落ちる。
轟はAごと爆豪を凍らせてしまったため、依然として彼は爆豪に馬乗りになっていた。
「てっめェ！！ んでさっきの避けなかったんだ、氷野郎！！」と爆豪の怒号。
完全に身体を冷やし切った爆豪は、もう大きな爆破が出来ない。
「氷惑、血が…」
「ん…平気。それより、麗日さん溶かしてあげて」
霜焼けになっちゃう、と言ってへらっと笑うA。
その顔は、
威力が弱まっていたとはいえ、直撃を受けたAの怪我は決して軽いものなどではない。
「爆豪くんごめん、冷たい…？ あ、ていうか重い？」
「ア"ァ！？ 俺を心配してんじゃねえ！！楽勝だわ！！そうじゃなくて質問に答えろテメェはよォ！！」
避けられる攻撃を避けなかった。
誰が見てもそう分かる行動だったのだ、彼の動きは。
「_____？ だって、
「_____！」
その言葉を聞いていた緑谷と轟は、きっと同じことを考えていた。
彼は麗日を警戒していた。凍らせたとはいえ、靴までだったから。
だから一刻も早く、壁か床に触れたかったのだ。
あの様子からわかるように、彼は自分が氷化させたものを通して気配などを察知出来るのだろう。
麗日が奇襲をかけてくる可能性がほんの数％あった。そのほんの数％のために、彼は迷うことなく自分を犠牲にし、時間を短縮させたのだ。
今回はそれが結果的に吉となったが、本来であればAは爆豪に集中しつつ轟に警戒を促せばいい話であるが……
生憎、彼はチーム戦に慣れていなかったのだ。ずっと一人だったから。
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Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 生真まで描いてくださるとは…！！ 驚いてスマホ投げてしまいました() 悪そうな顔がたまらないですね…！ありがとうございます！！ (2019年5月25日 6時) (
レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - Re:さん» こちらこそありがとうございました！ こっそり生真さんも描かせていただいたのでもし宜しければ…！ (2019年5月24日 23時) (レス) id: 8a21691ddc (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 拝見&設定内での記載をさせて頂きました！！とても可愛い氷惑くんをありがとうございます…！！ イメージ通りでびっくりしました！！ 本当にありがとうございます…！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - Re:さん» 早速描かせていただきました！ よろしければご確認ください…！【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/xxstellexx3/】 (2019年5月24日 21時) (レス) id: 8a21691ddc (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 了解しました！ありがとうございます、楽しみに待ってますね…(*`･ω･´) (2019年5月24日 19時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年5月18日 14時
