紅白 ページ2
「た____ッけ、て」
ぴく、と緑谷出久が反応し、立ち止まる。
隣を歩いていた轟焦凍も、「どうした？」と緑谷につられて立ち止まった。
「いや……今何か、声が聞こえた気がして」
「？ 誰かの会話じゃねえのか」
通行人は少なくない。
今日は休日。2人はコンビニからハイツアライアンスへ帰る途中だ。
緑谷は辺りを見渡し、「気のせい…」と言いかけ、目を見張った。
路地裏の入口で、縋るように壁に手を付き、なんとか立っている状態の人影があるのを見た。
「______ッじゃない！！」
ずるっと崩れ落ちそうになる人影を、間一髪駆け寄った緑谷が支える。
轟はそれを追いかけ、「なっ…」と絶句した。
「ッ大丈夫です……か……」
_______轟、くん？
緑谷の胸に倒れ込んだ、紅白、左右に分かれた髪色。
緑谷がたった今支えた人物は、轟焦凍と同じ髪色をしていた。
まさか兄弟、と考えた刹那、少年に触れた手に違和感を感じ、緑谷は考えを正した。
_______否、違う。
「これ、全部…血………！？」
緑谷の手が真っ赤に濡れていた。
慌てていて気付かなかったが、足元には血溜まりが出来ていて、今も尚ぽたぽたと滴り落ちている。
真っ白な毛が血で染まっただけ、と理解してすぐ、轟はバッと路地裏の奥を凝視した。
_______加害者はどこだ。
まさか敵か？ それとも喧嘩……どちらにせよ、何故どこにも相手の姿が無い？ 隠れているのか、逃げたのか。それか、少年が逃げてきたのか。
「っ、は……ッ………」
……違う、今自分達が優先すべきは______
「______先に行く！！ 荷物お願い！」
「ああ、すぐに追う！」
ここからなら、病院へ行くより保健室へ走った方が早い。何より救急車を待ってなんていられないほど、少年は衰弱している。
瞬時に判断し、レジ袋を轟に渡して少年をおぶり、緑谷が個性を発動させ走り出す。
轟も、一応警察に通報し、路地裏の奥にも相手がいないのを確認してから寮へと戻った。
「は……ッ……ぅ……」
段々と呼吸が弱くなっていく少年を背に、緑谷は「頑張れ、あとちょっとだけ耐えてくれ……！！」と祈るように加速した。
数分で校門へと辿り着き、緑谷はそのまま保健室へと駆け込んだ。
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Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 生真まで描いてくださるとは…！！ 驚いてスマホ投げてしまいました() 悪そうな顔がたまらないですね…！ありがとうございます！！ (2019年5月25日 6時) (
レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - Re:さん» こちらこそありがとうございました！ こっそり生真さんも描かせていただいたのでもし宜しければ…！ (2019年5月24日 23時) (レス) id: 8a21691ddc (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 拝見&設定内での記載をさせて頂きました！！とても可愛い氷惑くんをありがとうございます…！！ イメージ通りでびっくりしました！！ 本当にありがとうございます…！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - Re:さん» 早速描かせていただきました！ よろしければご確認ください…！【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/xxstellexx3/】 (2019年5月24日 21時) (レス) id: 8a21691ddc (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 了解しました！ありがとうございます、楽しみに待ってますね…(*`･ω･´) (2019年5月24日 19時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年5月18日 14時
