MP不足 ページ34
Aの個性にも、"限度"はある。
氷化した身体を粉砕をされた場合、1〜3秒で元に戻れる。が、それは各箇所最高で3回までだ。
氷化させる個性は、元の氷結させる個性を限界突破をし、中身まで浸透させて凍らせるようにしたもの。
MPで例えれば、その消耗量が氷結に比べ桁違いに多いのだ。特に生体、更には自己の場合。
4回目からは、元の形には出来るものの、生身に戻れない上にすぐにヒビ割れるようなとても脆いものになり、少しの振動で壊れ散ってしまう。
また、目や鼻、口、喉、耳、指などは3度を超えれば即時的にその機能を復活させられなくなる。
つまり今のAは、目が見えておらず、耳も聞こえていない。喉は辛うじて機能しているようだった。
これ以上歩けば、全身砕け散ってしまいそうなAの身体を、応急処置として瀬呂のテープで固定し、轟の右側で溶けないよう冷やした。
この状態で生身に戻れば、身体の色んな箇所が欠損してしまう。AのMPが回復し、きちんと再生させないとまずいのだ。
「？ ……？？」
Aは何が起こっているのか、誰に何をされているのかわからず、困惑していた。
そもそも彼は、今自分が何処にいるのかもわかっていなかった。
「けほ、げほっ」
Aが、喉の内側で砕けた氷の破片が気管に入ったらしく、咳き込む。
そのせいで更に砕けてしまい、また噎せる、という悪循環を起こしていた。
「リカバリーガールのとこに連れて行くか？」
「そうしたいけど…運んでる間に壊れそう……」
「だよなぁ…」
声が聞こえないため、Aは共同スペースのソファで轟の右側にもたれるようにして大人しく座っていた。
「……あれ？ もしかしてAくん、寝てる？？」
「えっ！？ ……え、マジか？ おーい…おーーい……？」
そっとAを最低限揺らすも、反応が無い。
授業であれだけの大技を繰り広げていたのだ。相当疲れていたのだろう。
「……なあ、A、目も耳も使えねえのになんで歩いてたんだ？」
「怪我はアイツの仕業だとして……確かに変だ。普通動けねえしな、"こう"なったら」
「……初めてじゃなかったんだろ」
轟がそう言って、もたれていたAを膝枕に切り替えさせた。
Aの身体を欠損させ、家まで帰らせる。
彼の反射神経や察知能力は、こういった"訓練"で培われたものだったのだろう。
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Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 生真まで描いてくださるとは…！！ 驚いてスマホ投げてしまいました() 悪そうな顔がたまらないですね…！ありがとうございます！！ (2019年5月25日 6時) (
レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - Re:さん» こちらこそありがとうございました！ こっそり生真さんも描かせていただいたのでもし宜しければ…！ (2019年5月24日 23時) (レス) id: 8a21691ddc (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 拝見&設定内での記載をさせて頂きました！！とても可愛い氷惑くんをありがとうございます…！！ イメージ通りでびっくりしました！！ 本当にありがとうございます…！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - Re:さん» 早速描かせていただきました！ よろしければご確認ください…！【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/xxstellexx3/】 (2019年5月24日 21時) (レス) id: 8a21691ddc (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 了解しました！ありがとうございます、楽しみに待ってますね…(*`･ω･´) (2019年5月24日 19時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年5月18日 14時
