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『……大丈夫、なので…』



「…そうなの?」









まだ私の隣にいる美香ちゃん。


もう…早く帰ってよ……

安心して泣けないから。





また視界が潤んだ時、


美香ちゃんが「そういえば…」と言った。









「…黄瀬君のこと、なんだけど」



『……なんでしょうか』



「黄瀬君って、料理うまいんだね!
教えること何もない……って、あぁ!」









慌てて口を抑える美香ちゃん。


…料理、教えてたんだ…。



何の為に?


もしかして…

美香ちゃんとは違う、他の子に手料理を振る舞う…とか。









「…ごめんね、さっきの無視して!」



『…素直に、言ってくれればいいのに…』









何が?

と、聞き返す美香ちゃんの方を向き、



震える声で言った。









『…嫌いになったのなら…
言ってくれれば…嬉しいんですけど…』



「…え?……待って、どうゆうこと!?」









美香ちゃんの声を無視して、


全速力でそこから逃げた。




















来た先は、

保健室。



今日は、先生が出張。

勿論、鍵がかかっている…けど、




………ほら、やっぱり。


後ろのドアはかかっていない。




そっちから入り、ベッドに座った。



本当、私って馬鹿だよね。


なに本気にしてたんだろう…









「……い、痛いっ!誰なんスか!」



『へっ?…黄瀬君!?』



「あれ、Aっち?」









どうやら、

黄瀬君が寝ていたようです。



その上から座ってしまった、つまり…

この重い体を黄瀬君に…?!









『…す、すいませんっ!』



「いだいっ!うご、動いたら駄目っス!」









うぁあぁぁぁ…!


黄瀬君の苦痛の悲鳴が胸に刺さります…。




急いで立ち上がると、

黄瀬君は起き上がって、きょとんとした顔で聞いてきた。









「そういえば…帰宅部なのに、まだ帰らないんスか?」



『……えっ、と…忘れ物です』



「そうなんスかぁ」










いつもの笑顔に戻る黄瀬君に、


少しの罪悪感。




……もう、言ってしまおうかな…。

うん、言おう。
このままでも気まづいだけ、だしね。









『…黄瀬君、あの…他の子が好きになったのなら、素直に…言って、…ひっ』









びっくりした。


だって、




黄瀬君の顔が、あまりにも怖いから。







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設定タグ:黒バス , 黄瀬 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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小悪魔レミイ(プロフ) - あ、あの!続きはまだでしょうか…?! (2015年8月15日 22時) (レス) id: 728acdb7b6 (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃポンタ(プロフ) - 赤司っちぃぃい!?波乱の予感っすね(*゚ェ゚)ノ (2015年4月29日 21時) (レス) id: 86e5e3f0be (このIDを非表示/違反報告)
ララニ(プロフ) - 私も受験です!お互い頑張りましょうね\(^^)/ (2015年4月11日 17時) (レス) id: 9003683559 (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 受験頑張って下さい!! (2015年4月11日 0時) (レス) id: c30a382f90 (このIDを非表示/違反報告)
あゆすけ(プロフ) - 赤司マーケットさん» 目指すは「ラブコメ」ですからね!それにちょっとでも近づけていたら、幸いです(●´∀`) (2015年3月31日 13時) (レス) id: 8d5bad7447 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あゆすけ | 作成日時:2015年3月7日 14時

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