【黒バス】黄瀬君に告白したら呆気なくフられました。＊another

＊1 高尾君 ページ28

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「この柵飛び越せるかな?あ、Aは無理か」



『ちょ、私だってこれくらい飛べるよ!』



＊



「A、これあそこまで持って行ってくれない?途中段差あるから気をつけてね」



『段差なんて躓くわけないじゃんー』




＊


＊




『……はあ…』



「うわっ、Aっちその顔大丈夫っスか!?」



『は、はい……お気遣いなく』





なんか今日は……死亡フラグ立てまくりだった。

柵を飛び越そうとジャンプしたら見事に引っかかって転けて、
段差に躓きコンクリートの床に顔面をぶつけた。


そのため私の顔は、絆創膏や湿布などがたくさん貼られている。
なんてことだ……今日は高尾君に会わなきゃいけないのに。





『今日はあんまり喋らないようにしないと……』



「え、なんでっスか?」



『いや……これ以上フラグを立てては本当に死んでしまうので』





あちゃー……今のも若干フラグだ……。

どうしよう、こんな顔で高尾君に会ったら……



「ちょ、なにその顔!ぶふっ……や、やばいって、マジさいこーっ!!」



……目に浮かびますよ、憎たらしい高尾君の大爆笑してる図が。
そう、大爆笑してる……って、え?





「おいA、お前顔に絆創膏はりすぎだろっ!ガチ目にヤバイってそれ!」



『……なんでいるんですか』



「まだ学校終わってないっスよね?」



「あ?あー……俺んとこ建立記念日で休みなんだよ」





ちょ、ちょちょちょ!

ちょっと!!


そんなの聞いてないですよ!?せめてメールで伝えるとかして下さいよこのチャラ男!

だいたい黄瀬君の前で肩を組まないで下さい!


誤解されるんですってば、もう!





『あの、もう少し距離を置きませんか?』



「え?いやいや、いーじゃん」



『距離を置いて下さい』





いい加減黄瀬君も不機嫌そうな顔になってきましたし……

別にこんなに密着する義務はないです。





「いいだろ?俺たち相思相愛なんだし……」



『離れろ』



「分かりました」



「なんか、Aっちの心の闇が見えた気がするっス……」






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