【黒バス】黄瀬君に告白したら呆気なくフられました。＊another

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「……え"」





思わず時計を二度見した。


だって…もう、8時半をまわってる…



………急いで支度しても間に合わない時間。

なぜ、目覚ましをかけなかったよ俺!



とりあえずAっち起こさないと…





「Aっち、起きて!」



『……んー…』



「お、起きないと笠松先輩が…般若の如く恐ろしいことに……っ!!」





頼む、お願い、どうか神様っ!!

Aっち起こして!


今回のデートは当然バスケ部の人達には言ってないし、ってか言いたくないから、

2人で寝坊した、

つまり泊まったってことになる。



どのみちバレる運命っぽいが、

バレたらバレたで冷やかされるしなぁ。






『……ん…?』



「あ、起きたんスか?早く部活行かないと、先輩が……」






“怒るっスよ”

そう言おうと口を開いた時、


Aっちが俺にしがみついてきた。




え……?





「ちょ、Aっち?」



『………』



「…もしかして、俺のこと抱き枕だと思ってるんスか?!」





普段ならこんなことされたら発狂しそうなくらい嬉しいことだが、
今は状況が状況だ。


喜んでる暇はない。



どうせならめっちゃ寝ぼけてて、

ちゅーしてくれたら100点だったのに…


じゃなくて…っ!



どうやったら起きるか考えなくちゃ。


………んーーーーっと…。







「昨日のシュークリームまだ残ってるんだけど、起きたら食べさせてあげるっスよ!」



『んっ…!』



「あ、やっと目を開けたっスね…」







どんだけシュークリーム好きなんだ、Aっちは。

ま、起きたからちゃんとあげるけどね。



それよりも、早く部活へ行く準備をしないと。



笠松先輩が魔王になる前に。






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