〈ワールドトリガー〉君の一番 (ページ14)

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愛って何だ？ページ14

それからしばらく私は迅とそう言う関係でいる。
でもそこに愛があるのかは分からない。何してもドキドキしない。

おかしいって気が付いたのは、迅とこういう関係になって１ヶ月してからだった。

そう…私は見てしまった。迅が別の女の子としてるところ。

あ「…そっか。そう言うことなんだ」

迅はやっぱり軽い奴だったんだ。
うわぁ…何やってんだろ…バカだよね。

初めて迅のことで泣いた気がする。
何だったんだろ…私。遊びだったのかな…

あ「やばっ…涙止まらないしっ…」

早く泣きやまなきゃと思ってその場にしゃがみ込んだ。すると後ろから声を掛けられた。

？「ちょっ…大丈夫か？！」

あ「っ！！」

太「お腹痛いのか…？んー…ひとまず医務室に…」

あ「慶くんっ…」

太「え？あ、A？！お前何泣いて…」

あ「私っ…遊ばれてたのかなっ…」

太「え？」

あ「迅っ…他の女の子とっ…してたっ…」

太「っ！」

あ「辛いよっ…」

太「もう…別れたらいい」

あ「分かってるけどっ…でも…別れて裏で色々言われたらどうしよ…」

太「それは後で考えればいいだろ」

そこへ嵐山がやって来た。

嵐「あれ？お二人さん。珍しい組み合わせだな」

太「おい、嵐山。迅が色んな女といるって知ってるか？」

嵐「いや…前は誰とどうだって分かってたけど最近は…今そんなことしてるんですか」

太「Aが見たって…現場」

嵐「っ！！」

あ「へへ…私と迅がこんな関係にならなかったら…前みたいにバカばっか出来たのにね…」

嵐「俺、話にいく」

あ「ダメだよ。今…」

嵐「今じゃないと…別れるなんて不可能だ」

そういって嵐山は私の手を引いて迅の元へ。
慶くんも後ろから付いてきた。

現場に行くと、やっぱりまだ二人は居た。
嵐山は遠慮無く声を掛ける。

嵐「迅っ！！」

迅「…え？嵐山…？！」

そりゃ驚くよね…私の姿見たら…どう言い訳するつもりなんだろ。

迅「A…」

あ「あはは…これってどういう事？私、遊ばれてたの？」

迅「っ…」

あ「早くどうにかしてよ…それにその女の子誰？」

迅「えっと…」

太「国近…だよな？」

国「ﾋﾞｸｯ)はい…」

太「今すぐ服着て隊の部屋に戻れ」

国「はいっ…」

あ「迅…見えてたんじゃない？この未来…」

迅「ああ…見えてた」

あ「じゃあ何で私と付き合ったの？！私を…傷付けたかったのっ？！」

迅「違う…途中から…俺と居たら幸せになれないって未来が見えたんだ」