どういう意味？ ページ13
嵐「何？」
あ「ん〜？」
嵐「いや…言葉濁したから…」
あ「鳥丸にキスされても何も感じなかったのかもね」
嵐「っ！」
あ「さ〜模擬戦観に行くぞ〜あれ？風間さん行ってなかったんですか？」
風「いや…」
色々あって模擬戦観戦。さっきのショックか嵐山は私の隣に座らず、太刀川さんの隣に座った。
私の隣には迅。
迅「なあ」
あ「ん？」
迅「俺がもしさ…Aを押し倒したら…どうする？」
あ「そうだな〜受け入れるかも？」
迅「え…」
あ「やってみたら…？」
迅「それって俺のこと好きってとらえて良い？」
あ「私には好きな人居ないけど」
迅「じゃあ俺のこと好きにさせる。それなら問題ないだろ？」
あ「試してみたらいいよ」
迅「分かった。太刀川さん〜」
太「ん？」
迅「俺、Aとご飯行ってきます〜」
太「ああ。また後で来いよ」
迅「了解です」
迅は私を連れて訓練室を出た。
出るとすぐに迅は私を人気のない場所へ連れ込む。
あ「迅、今焦ってない？」
迅「焦ってるって言うよりも…余裕がない」
あ「何で？」
迅「誰かさんが誘うからさ」
あ「誘ったつもり無いけっ…」
急に迅はキスしてきた。それが当然の様に。後ろは壁だ。身動きは取れない。
あとは迅に何もかも任せる。
ただ私はこの行為が今後どうなるかなんて知らない。
私の歩いた道は、過ちだらけだった。
あ「ん…」
迅「そろそろ止めなきゃ…誰か来ちゃうかもね」
あ「んっ…」
迅「服着せなきゃな」
あ「迅…」
迅「これでよし。ん？」
あ「迅…ちゃんと付けたよね…？」
迅「え？」
あ「だから…その。するとき…」
迅「あ…」
あ「まさか…してなかったの？」
迅「うん。まあ…大丈夫でしょ？何があっても俺が守るし」
あ「でもっ…」
迅「大丈夫…俺がいる。何も心配しなくていいから」
そう言って迅は私の手を引いて訓練室へ戻った。
太「遅かったな」
迅「ちょっと色々ありまして〜それよりどうですか？」
太「ん？ああ…引き分けだ」
あ「引き分け…」
太「それより…何でAは迅の上着を着てるんだ？」
あ「ちょっと寒くて…」
太「成る程。あ、出てきたな」
風「まだつめが甘いな」
鳥「そうですね」
あ「お疲れ様です」
風「ああ。大分強くなっているみたいだ」
あ「そうですか！」
風「今度はA、時間があるとき模擬戦するぞ」
あ「はい！楽しみにしてます」
笑顔の裏に…私の不安は隠された。
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作者名：あかね色 | 作者ホームページ：http://id2.fm-p.jp/653/krbo/
作成日時：2015年7月28日 20時
