cinquante-huit ページ9
私はハーマイオニーに何があったかを告げ、クィリナスを連れてすぐに外に出た。
マ「何事です！パーティーはもうお開きにしなさいと言ったでしょう！」
そこには既にマクゴナガル先生が憤怒の形相で立っていた。パーシーは後ろから先生に言った。
パ「いえ、僕の弟が夢で……」
ロ「夢じゃないです！」
『そうみたいですよ』
私の声にグリフィンドール中が振り返った。
『カドカン卿、男を通したね？』
私は絵に向かって言った。彼が高らかな声で答える。
カ「ええ、1週間分の合言葉をすべて読み上げておりましたゆえ！」
マクゴナガル先生の顔が青ざめた。
マ「誰です！合言葉をメモして落とすような愚か者は！！」
ひっという小さな声が聞こえた。振り向くと、ネビルがそろそろと手を挙げていた。
それから暫くロンは人気者だった。
ハリーではなくロンに注目が集まるのは珍しい。彼は得意げになっていた。
ク「それにしても……本当にしでかすとは思っていませんでした。これもその、貴女の知っている物語通りですか？」
『そうだな』
止めたのも無駄だったみたい、と片眉を開けると、彼はひとつため息をついた。
『それからさ』
私は話を切り出した。
『ルシウスさんへの手紙を書いたの』
クィリナスが肩を震わせる。
ク「……すいませんが、マルフォイ邸に私が行くのはかなり大変かと」
『分かってるよ』
私は苦笑した。
『勿論、フクロウに持たせる。クィリナスに持っていって欲しいのはこっち』
私はいつも通りのシリウス用食料セットを渡した。
ク「……何か紙切れが入ってますが」
『読む？』
私はにやっと笑った。クィリナスはそっとそれを開く。
“だから無茶するなって言ったでしょ、この馬鹿！”
クィリナスは吹き出した。
ク「これは楽しそうです。……行ってきますね」
『よろしくな』
私は窓から飛び去る彼に手を振った。
何日か過ぎた朝食の手紙の時間、ネビルには吠えメールが来ていた。
私達はそれを横目に、ソーセージをつついていた。
『でもさ、おかしいと思わない？』
私が突然切り出して、ハリーは「何が？」と聞き返した。
『何でブラックはロンを殺さなかったんだと思う？』
ロ「それは僕も思った」
ハリー「確かに、口封じすれば良かったよね？」
そんな話をしていると、ヘドウィグが飛んできた。ハリーが手紙を受け取り広げると、ハグリッドからだった。
“お茶を飲みにこないか？俺が迎えにいく”
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くるみん(プロフ) - 本当に素敵な小説です。一気に読み進めています(*´`) (2021年10月11日 10時) (
レス) @page50 id: b1b94321bc (このIDを非表示/違反報告)
ウンマ - とっても素晴らしいです (2021年3月8日 17時) (レス) id: b2f17d6310 (このIDを非表示/違反報告)
おばけ(プロフ) - yu-kaさん» ずっとコメントに気付かずごめんなさい！たった今直したところです。ご指摘ありがとうございました。遅くなって本当に申し訳ないです。 (2019年11月20日 11時) (レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
yu-ka(プロフ) - いつも楽しく拝見させて頂いてます。ハリポタの小説の中で一番面白いです！余計かもしれませんが、p2の守護霊の呪文はエクスペリアームスではなくてエクスペクトパトローナムではないでしょうか？勘違いでしたらすみません。これからも楽しく拝読させていただきす！ (2018年7月4日 3時) (レス) id: 4be1b9fb48 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - 庵さん» ありがとうございます、頑張ります！ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2017年12月30日 23時
