soixante-dix-huit ページ29
ハー「でも、それってとても危険だわ。もし噛みつかれていたら……」
ル「私もそう思うよ。あわや、ということが何回もあった」
彼が微笑みを歪める。
ル「ダンブルドアは私をこの学校に入れてくれた。だが私はそれを裏切っていたんだ」
そして、一呼吸おいて一気に話し出した。
ル「私はこの1年間ずっと迷っていた。ダンブルドアにシリウスがアニメーガスであることを伝えるかどうか。でも怖くてできなかったんだ。私がダンブルドアの信頼を裏切っていたことを認めるのがね」
──その意味じゃ、スネイプ先生が言ったことも間違いではない。彼はそう呟いた。
それにいち早く反応したのはシリウスだった。
シ「スネイプ？スネイプがここにいるのか？」
ル「ここで教えているんだ」
ハリーたちは不思議そうな顔をした。ルーピン先生はすぐに言った。
ル「私達は同期でね。彼は私を雇うことに強硬に反対していたよ。……それはシリウスが彼に仕掛けた悪戯のせいなんだ」
シ「当然の見せしめだったよ」
シリウスがせせら笑った。私は衝動的にシリウスを睨んだ。
『黙って』
有無を言わせぬ物言いに彼が黙る代わりに、ルーピン先生が話し出した。
シリウスがセブルス教授に仕掛けた罠、そしてそれを止めたジェームズの話や、嫌いあっていることを。
ハリー「だからスネイプはルーピン先生のことが嫌いなんですね。その悪ふざけに関わっていると思って……」
セ「その通りだ」
冷たく嘲るような声が聞こえる。
振り返ると、セブルス教授が背後からルーピン先生に杖を向けていた。私のあげたもので髪をまとめていて、ギラリと光る目が良く見える。
ハーマイオニーが小さく悲鳴をあげた。シリウスとハリーが同時に立ち上がる。
『教授』
私は咄嗟にルーピン先生と教授の杖との間に入った。
セ「やはりそうか、ラミアー」
彼が口元を歪めた。
セ「楽しいかね？人狼と駄犬を飼い慣らし、私を嘲笑うのは」
彼の杖が私の胸元に食いこんだ。
『私は飼い慣らしてませんし、貴方を嘲笑ったこともありません』
真っ直ぐ見つめて言う。彼は歯をぎりぎりと噛んで、透明マントを端に放り投げた。
セ「その話は後だ。まず何故我輩がここにいるのかを話してやろう」
彼はみんなを見回した。
セ「ルーピン、貴様に薬をやろうと持っていったのだがね。我輩が見たのは机の上の地図と走り去っていくお前の姿だ」
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くるみん(プロフ) - 本当に素敵な小説です。一気に読み進めています(*´`) (2021年10月11日 10時) (
レス) @page50 id: b1b94321bc (このIDを非表示/違反報告)
ウンマ - とっても素晴らしいです (2021年3月8日 17時) (レス) id: b2f17d6310 (このIDを非表示/違反報告)
おばけ(プロフ) - yu-kaさん» ずっとコメントに気付かずごめんなさい！たった今直したところです。ご指摘ありがとうございました。遅くなって本当に申し訳ないです。 (2019年11月20日 11時) (レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
yu-ka(プロフ) - いつも楽しく拝見させて頂いてます。ハリポタの小説の中で一番面白いです！余計かもしれませんが、p2の守護霊の呪文はエクスペリアームスではなくてエクスペクトパトローナムではないでしょうか？勘違いでしたらすみません。これからも楽しく拝読させていただきす！ (2018年7月4日 3時) (レス) id: 4be1b9fb48 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - 庵さん» ありがとうございます、頑張ります！ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2017年12月30日 23時
