soixante-seize ページ27
一斉に視線が私に向く。
ハリー「黙ってたんだな、A。それで裏切ってそちら側についたっていうのか！？」
『説明させて！』
ルーピン先生は見かねたように、ハリーたち3人に杖を戻して、自身の杖はベルトに挟み込んだ。
ハリーたちはきょとんとした。
ル「ほら、これで僕は丸腰だ。これで聞いてくれるね？」
ハリーたちは黙っていた。
ル「まず、私が狼人間だってことは先生方は皆知っているよ」
ハリー「知っててそれを裏切ったんだろう！」
ル「違うんだ、ハリー」
ルーピン先生は感情を押し殺した声で言った。
ハー「じゃあ何故私たちがここにいるって分かったの！？」
さすが、ハーマイオニーは鋭い。先生はすぐに答えた。
ル「地図だよ」
ハリー「先生は使い方を知ってるの？」
ルーピン先生はふっと笑った。
ル「知ってるも何も、私達が作ったんだ」
ハリーは目を見開いた。そして、彼が何か続いて言おうとするのをルーピン先生が手で止めた。
ル「それは今はおいておこう。それで、私はその地図に有り得ないものを見つけた。何故あいつが君らと一緒にいるんだ？」
ロンたちは目を丸くしていた。何のことだ？と互いに顔を見合わせている。
『スキャバーズだよ、ロン。……見せてくれない？』
ロ「スキャバーズがなんだっていうんだ！ただの鼠だ！」
『お願い』
私が言うと、ロンは躊躇いつつもスキャバーズをポケットから出した。
スキャバーズは──そいつは、逃げようと必死にもがいている。
ルーピン先生は息を押し殺しているかのように近づいていった。
ロ「何だよ……」
シ「そいつは鼠じゃない。アニメーガスだ」
シリウスが突然掠れた声でそれを言い放った。
シ「ピーター･ペティグリューさ」
ハー「馬鹿馬鹿しいわ！」
ハーマイオニーが途端に叫んだ。ロンも同じ顔だ。
ハリー「ペティグリューはブラックが殺した！」
シ「殺そうと思った！」
シリウスが応戦するように怒鳴った。
シ「だが奴にしてやられた！今度こそ殺してやる！！」
シリウスが飛びかかった。ロンの折れた足に体重が乗って、ロンが悲鳴をあげる。
『クィリナス！』
クィリナスは急いでシリウスを引き剥がした。
ク「落ち着いてください！」
ル「シリウス、皆は全てを知る権利がある！！」
大の大人2人に止められて、シリウスはやっと大人しくなった。
シ「分かった……だが、早くしてくれよ」
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くるみん(プロフ) - 本当に素敵な小説です。一気に読み進めています(*´`) (2021年10月11日 10時) (
レス) @page50 id: b1b94321bc (このIDを非表示/違反報告)
ウンマ - とっても素晴らしいです (2021年3月8日 17時) (レス) id: b2f17d6310 (このIDを非表示/違反報告)
おばけ(プロフ) - yu-kaさん» ずっとコメントに気付かずごめんなさい！たった今直したところです。ご指摘ありがとうございました。遅くなって本当に申し訳ないです。 (2019年11月20日 11時) (レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
yu-ka(プロフ) - いつも楽しく拝見させて頂いてます。ハリポタの小説の中で一番面白いです！余計かもしれませんが、p2の守護霊の呪文はエクスペリアームスではなくてエクスペクトパトローナムではないでしょうか？勘違いでしたらすみません。これからも楽しく拝読させていただきす！ (2018年7月4日 3時) (レス) id: 4be1b9fb48 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - 庵さん» ありがとうございます、頑張ります！ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2017年12月30日 23時
