soixante-neuf ページ20
ハグリッドの控訴に死刑執行人が付き添ってくると聞いたのだ。
ロ「そんなの元から判決が決まっているみたいじゃないか！」
ハー「ルシウス・マルフォイのせいよ」
『私の手紙は全部暖炉の燃え滓になってるんだろうなぁ…』
私はメラメラと燃える火を想像した。
しかし、控訴のことばかり考えてもいられない。
……私達には期末試験があった。
生徒達は復習するために談話室を行ったり来たりだし、テストが終わる度にため息をついていた。
山場である魔法薬学では、私と教授の間に並々ならぬ険悪な雰囲気があった。
試験の内容は、縮薬で、私が難なくそれを作り終えるとそれを見越してかすぐに教授は近づいてきた。
『できました、スネイプ教授』
彼はその呼び方に一瞬私を見た。しかしすぐに薬に目線を落とし、(どこかに欠陥がないか)丹念に見定めると、悔しそうに点数表に100を書き入れた。
対して、DADAのテストは今までにないものだった。
ル「いいかい、君らが今までやったことを全部いかせるように、戸外で障害物競走のようなことをやるよ」
ルーピン先生の試験方法には脱帽だった。
つまり彼が言いたいのは、グリンデローやヒンキーパンクがいるコースを乗り越えて、ゴールまでたどり着くっていうテストの形式なのだ。
生徒達も笑顔を見せていた。
数人が終えて、ルーピン先生は私を呼びに来た。
ル「じゃあ、次はAだね。やっていいよ──あぁ、クィレル先生はちゃんと置いてくること」
『分かってます』
私は大きく頷いてクィリナスに目配せをすると、杖を引き抜いた。
かちゃん、と教授に貰ったケースの音がする。
ル「それじゃ、いくよ──始め！」
私はすぐに駆け出した。
授業の容量で呪文を使って走り抜ける。
このまま行けば、最速タイムじゃないだろうか？
『よし、あとは最後──』
にやっと笑って最後の試練の場所に足を踏み入れる。そこには大きな箱があった。
あ、これは、まずい……
浮かべていた笑顔がぎこちなく崩れていく。
ルーピン先生が箱を開けると、黒い何かが飛び出した。そしてくるくると回り私が恐れるものの形を作っていく。
そしてそれは──思った通り、首から血を流したセブルス教授だった。
ルーピン先生が目を丸くする横で、私はため息をついた。
『あーもう、私の頭の中って……』
ゆっくりとボガートに近づく。
何があったって、結局私は教授のことばかり。
馬鹿馬鹿しい。
『リディクラス！』
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くるみん(プロフ) - 本当に素敵な小説です。一気に読み進めています(*´`) (2021年10月11日 10時) (
レス) @page50 id: b1b94321bc (このIDを非表示/違反報告)
ウンマ - とっても素晴らしいです (2021年3月8日 17時) (レス) id: b2f17d6310 (このIDを非表示/違反報告)
おばけ(プロフ) - yu-kaさん» ずっとコメントに気付かずごめんなさい！たった今直したところです。ご指摘ありがとうございました。遅くなって本当に申し訳ないです。 (2019年11月20日 11時) (レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
yu-ka(プロフ) - いつも楽しく拝見させて頂いてます。ハリポタの小説の中で一番面白いです！余計かもしれませんが、p2の守護霊の呪文はエクスペリアームスではなくてエクスペクトパトローナムではないでしょうか？勘違いでしたらすみません。これからも楽しく拝読させていただきす！ (2018年7月4日 3時) (レス) id: 4be1b9fb48 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - 庵さん» ありがとうございます、頑張ります！ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2017年12月30日 23時
