しえんと くあれんた い うの ページ43
ロ「遅かったな。僕、てっきり君がスネイプと記事について仲直りしたのかと思ったよ」
シリウスがさっと私の椅子を引く。
『残念ながらいつも喧嘩してるようなもんだよ───ありがとう、シリウス』
シ「いいんだ……まて、A」
彼が私の手元に目を落とした。彼は隣にさっと座ると、私の手を取り、ローブを捲った。
そこには明らかに誰かに押さえつけられた痣のあとがあった。
シリウスがばっと顔を上げ、私はすぐにそれを隠した。
シ「君…まさかスネイプに“仲直り”させられたんじゃないんだろうな」
『馬鹿なこと言うなよ。離して、シリウス』
あなたにしちゃ笑えない冗談だと言ってみても、彼は食い下がった。
シ「真剣な話だ」
『シリウス。ハリーたちが固まってるから』
子供を宥めるように笑う。クィリナスは人に戻り、彼の手を掴んだ。
ク「離してください。主人の命令です」
シリウスは苛立ちを抑えるようにため息を吐くと、「この話は終わってないからな」と呟き、ハリーの方たちに向き直った。
『で───何の話をしてたの？』
ロ「このあとに言わせるのか？」
ハリー「A、僕達は友達なんだ。もし君がなにか危険な目にあっていたら…」
『ちょっと怒らせただけだよ。本当に。もし私のことを考えてくれるなら、話の続きが聞きたい』
ハーマイオニーが私の方を少し見つめると、頷いた。
ハー「そうね…ええと、例の闇の印が打ち上げられた時の話をしていたのよ。犯人は誰かって。多分、ウィンキーが犯人の可能性は少ないわ」
ロ「相変わらず屋敷しもべに取り憑かれてるだろ？」
ロンが小声で言った。
『ははは───でも、なかなか筋は通ってるってシリウスは言ったんじゃない？』
まだむくれてる様子のシリウスに代わって、ハリーが頷いた。
ハリー「うん、まあね。そこからクラウチの話になったんだ」
シ「彼がずっと姿を消している。例の君たちのきな臭い試合にまで来ないなんて、妙だ。私は彼をよく知っている───私をろくに裁判もせずアズカバンに送り込んだ張本人だからな」
『ある種闇の陣営と同じになっちゃったってことだね』
シ「ああ。だが、息子が死喰い人だと分かってから彼の権力も落ちていった」
彼がにやりと笑った。
ハリー「クラウチの息子が？」
ハー「彼は…息子に罪を逃れさせようとしたの？」
途端にシリウスは犬の吠え声のような笑い声をあげた。
シ「まさか。奴は裁判をどれだけ息子を憎んでいるかに利用しただけさ」
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ユーレイ(プロフ) - 羽音さん» メッセージ、イラストともにありがとうございます！楽しく拝見させてもらいました。自分の小説からイラストまで書いていただけるなんて本当に嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年6月1日 23時) (
レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - mikittyさん» 素敵なコメントにこちらこそニヤニヤしました……この焦れったい感じが書くのが楽しくて、どうしても長引かせてしまいます笑 (2019年6月1日 23時) (レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
羽音(プロフ) - メッセージに書いていたURLです！→http://uranai.nosv.org/img/user/data/0/9/a/09ad2710a06e0237527c6512112dc071.png (2019年5月31日 21時) (レス) id: d257d5a444 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新されているとニヤニヤしちゃうくらいに好きです…お互いに焦れったい感じがたまりません！セブルスという人物をとても細かく丁寧に描いている素晴らしい作品です。これからも楽しみにしています！ (2019年5月31日 1時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - パンジーさん» 空きコマのお供にしてもらえてよかったです！！(！？) さらに面白いと思って貰えるような展開にできたらと思ってます。楽しいコメントありがとうございました！ (2019年5月30日 21時) (レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2018年10月23日 12時
