cent dix ページ12
『まだ起きてたんだ。どう？パートナーは決まった？』
ハリー「あー……うん」
ハリーは歯切れ悪く答えた。彼は私が誰と行くのか訊きたがると思っていたらしく、不思議そうに私の顔を見た。
ハリー「Aは？結局シリウスと行くの？」
『うん』
ロ「こりゃ、パーティは荒れそうだな。……あ、そういえばクィレル先生について聞いた？」
思ってもいない話題に私はきょとんとした。ロンがやっぱりという顔をする。
ロ「先生、ルックスはいいだろ？だから人間の姿で居る時を狙って、ダンスパーティ申し込む人が沢山居るんだって」
私はしばらく固まったあと、『うそだぁ！』と声を上げた。
ハリー「嘘じゃないよ。少なくともスネイプよりは性格も顔もいいじゃないか」
『またそうやってチクッとすること言う』
ハリーたちが面白そうに笑っているのを見て、私は眉を寄せた。
『まあ……確かに顔は整ってるかもなあ』
明日少しからかってやろう。私はハリーたちにおやすみの挨拶をして、自分のベッドに入った。
───────────
クリスマス前の1週間はあっという間にすぎた。皆遊んでばかりだったし、勿論私もそうだった。
『で、どう？お誘いは相変わらず？』
ク「貴女に言われたくないですよ」
クィリナスはうんざりとした顔で言った。彼は結局のところ誰とも踊らない堅物男だった。
『クリスマスくらいハメを外したらいいのに』
ク「それ、本気で言ってます？」
彼は呆れ返っているようだった。だが暫くすると私をじっと見て言った。
ク「私にあるのは貴女に尽くすための人生ですから」
嫌味かと思った。しかし、やけに真剣な目で言うものだから、私は言葉に詰まった。
その時、丁度フラーが通りかかった。私は咄嗟に彼女に声をかけた。
『よ、フラー！』
フ「A！」
『どう？ホグワーツでの生活は』
フ「食事がちょっと重いです」
的を射た容赦ないコメントに苦笑する。後ろの方で「何様よ」と呟く声がした。
振り向くとやはりハーマイオニーだった。私は3人に追いつくと声をかけた。
『怒らないでよハーマイオニー』
ハー「別に怒ってないわ」
私は苦笑したが、彼女の口元を見ると『あっ』と声を上げた。
彼女の前歯がそのままだ。原作ならドラコの呪文に当たってしまって、ポンフリーのところで治してもらうついでに短くするのに。
私は後先考えずに手を出したことに、内心舌打ちをした。
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ユーレイ(プロフ) - 羽音さん» メッセージ、イラストともにありがとうございます！楽しく拝見させてもらいました。自分の小説からイラストまで書いていただけるなんて本当に嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年6月1日 23時) (
レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - mikittyさん» 素敵なコメントにこちらこそニヤニヤしました……この焦れったい感じが書くのが楽しくて、どうしても長引かせてしまいます笑 (2019年6月1日 23時) (レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
羽音(プロフ) - メッセージに書いていたURLです！→http://uranai.nosv.org/img/user/data/0/9/a/09ad2710a06e0237527c6512112dc071.png (2019年5月31日 21時) (レス) id: d257d5a444 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新されているとニヤニヤしちゃうくらいに好きです…お互いに焦れったい感じがたまりません！セブルスという人物をとても細かく丁寧に描いている素晴らしい作品です。これからも楽しみにしています！ (2019年5月31日 1時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - パンジーさん» 空きコマのお供にしてもらえてよかったです！！(！？) さらに面白いと思って貰えるような展開にできたらと思ってます。楽しいコメントありがとうございました！ (2019年5月30日 21時) (レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2018年10月23日 12時
