しえんと とぅれいんた い ぬえべ ページ41
セ「お前らが足元に気をつけないと我輩の手が滑るかもしれんぞ。夕食のかぼちゃスープの上でな」
『私が教授のこと好きなの、バレちゃうってことですか？』
遮った仕返しとばかりに笑って言う。彼は表情を変えずに答えた。
セ「真実薬だけじゃ足らないようだな」
肩を竦めると、丁度その時ノックの音が聞こえた。
セ「入れ」
生徒が皆見つめた先にはカルカロフがいた。
彼は早足で教授の元まで来ると、切羽詰まったように言った。
カ「話がある。今だ。君が逃げられない時に」
セ「授業が終わってからだ」
2人は呟くように話していた。
授業中、カルカロフはずっと教授の近くをうろついていた。授業が終わる直前、私とハリーは目配せをしてアルマジロの胆汁をわざとこぼした。
大鍋の陰に隠れながら、私達は耳をすませた。
セ「何がそんなに緊急なんだ」
カルカロフは彼に腕の内側を見せた。
カ「これだ！こんなにはっきりしているのはあれ以来───」
セ「しまえ！」
教授の目がくらい教室をさっと見回した。
セ「あとで話そう───貴様ら！何をしている！」
「『アルマジロの胆汁を拭いています』」
私達は声を揃えて言うと、急いで部屋を出ようとした。カルカロフが大股で横をすり抜けて出ていく。
セ「待て、ラミアー！」
彼の怒鳴り声が地下牢に響いた。私はギクッとして立ち止まった。
セ「来い。ポッター、さっさと失せろ。その馬鹿鷲を連れてな」
クィリナスは私を助けようともせず、黙ってハリー横に行くと、人に戻り、彼をそっと部屋から出した。
私はハリーにぎこちなく手を振ってから、深呼吸をし、一気に振り返った。
『なんですか、教授！私だけなんて、まさか秘密の補講───』
セ「見ただろう」
『何をです？』
セ「しらばっくれるな。…ああもしかしたら、見てはないがお前のことだ、もう見当はついただろう」
『何のことだか』
両手をひらりとあげる。目の前の教授は、ぐっと歯を食いしばった。
怒鳴られる前兆だ。そう思っていると、彼は予想外の行動に出た。
教授は私の手首を掴み、無理やり机の上に押し倒した。ドン！という鈍い音を立てて背中がぶつかる。
『いった───』
セ「正直に話せ」
すぐ側まで顔を近づけられる。私は、突然のことに驚きながらも無理やり笑った。
『あはは、こんなことされたらますます好きになっちゃいますよ』
セ「黙れ！」
『話せって言ったくせに』
手首に加えられた力が強くなる。私は顔を歪めた。
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ユーレイ(プロフ) - 羽音さん» メッセージ、イラストともにありがとうございます！楽しく拝見させてもらいました。自分の小説からイラストまで書いていただけるなんて本当に嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年6月1日 23時) (
レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - mikittyさん» 素敵なコメントにこちらこそニヤニヤしました……この焦れったい感じが書くのが楽しくて、どうしても長引かせてしまいます笑 (2019年6月1日 23時) (レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
羽音(プロフ) - メッセージに書いていたURLです！→http://uranai.nosv.org/img/user/data/0/9/a/09ad2710a06e0237527c6512112dc071.png (2019年5月31日 21時) (レス) id: d257d5a444 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新されているとニヤニヤしちゃうくらいに好きです…お互いに焦れったい感じがたまりません！セブルスという人物をとても細かく丁寧に描いている素晴らしい作品です。これからも楽しみにしています！ (2019年5月31日 1時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - パンジーさん» 空きコマのお供にしてもらえてよかったです！！(！？) さらに面白いと思って貰えるような展開にできたらと思ってます。楽しいコメントありがとうございました！ (2019年5月30日 21時) (レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2018年10月23日 12時
