trente ページ31
10月末には、ホグズミード週末の掲示板がはりだされていた。
『私も行きたいなぁ』
ぽつり呟くと、ハーマイオニーがすぐに言った。
ハー「ダメよ、シリウス･ブラックがいるかもしれないのよ！？」
彼女は「ねぇ、先生？」とクィリナスの方を向いた。クィリナスは曖昧に頷いた。私が無茶をするとわかってのことだろう。
ロ「だからってハリーとAを置いていくのか？」
ハーマイオニーは気まずそうに目を泳がせた。
ロ「なあ、2人共マクゴナガルに掛け合ってみろよ」
ハリーがちらっと私の顔を見た。
ハリー「うん、やってみる」
私は何も言わずに肩を竦めた。
その時、ハリーの膝に軽やかにクルックシャンクスが乗ってきた。口に何かを咥えている。
ハー「あら、捕まえたの！お利口さんね！」
ロンはすぐに顔を顰めた。
ロ「これ、クモだぜ？その化物をこっちに近づかせるなよ。スキャバーズがいるんだ」
私はそちらに目を向けた。灰色で痩せ衰えた体。散々猫に追いかけられたせいだろう。
こいつが、リリーとジェームズを殺した。
そう思うと腸が煮えくり返る思いで、私は自分を落ち着かせるためにひとつ深呼吸をした。
その時、出し抜けにクルックシャンクスが飛んだ。
ハリー「うわぁ！！？？」
ロ「おい！！！」
猫はスキャバーズに飛びかかった。鼠は逃げ回り、猫が激しくその後を追う。
散々駆け回った後、ロンがスキャバーズを拾い上げた。
ロ「そのケダモノ、なんかおかしいぜ！」
ハー「やめて！そんな乱暴に扱わないで！」
激しく言い争いを始める2人に、私は慌てて間に入った。談話室の皆はくすくすと私たちを見ている。
『待って、2人共。猫が鼠を追うのは当然だし───』
ロ「なんだ？ハーマイオニーに味方するのか？」
『違うよ！そうじゃなくて、ハーマイオニーも何かの処置をするべきだと思う』
私が落ち着かせるように言うと、やっとその場は収まった。
だけど、ロンとハーマイオニーは「分かったよ」とは言ったものの、ごめんとは言わなかった。
ロンは肩を怒らせたまま部屋に戻り、私とハリーは顔を見合わせた。
─────────
翌日は私の言葉が効いたのか、2人はなるべく話していたと思う。
しかし、ラベンダーの兎が死んだ話になると、結局またペットの話に戻ってしまい、2人は激しく言い争った。
そのあとやっと教室に来たマクゴナガル先生によって喧嘩が終わり、私とハリーはため息をついた。
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あんず - 初めまして。私もスネイプ大好きです！仕事の合間にニマニマしながら見てます(笑)素敵過ぎる作品に感謝です！これからも頑張ってください！！ (7月4日 21時) (
レス) @page8 id: a382905644 (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 初めまして (7月4日 21時) (レス) @page8 id: a382905644 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー - すっごく面白くて、続きが気になって、ここまで一気に読みました！寝不足です笑 この先もすごく気になるし、どんな結末を迎えるのかワクワクしながら読み進めますね！これからも楽しみにしてます！私もセブルス大好きです！素敵な作品をありがとうございます！ (2022年4月5日 23時) (レス) id: 6477d40512 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - はじめまして。とらんとぬふのページで思わず泣いてしまいました…笑 占ツクで泣いてしまうなんてと思ったけど、本当に心動かされました。この小説に出会えて良かったです。スネイプ先生への愛が増しました笑 心からありがとう！！ (2019年9月19日 14時) (レス) id: 1e7e266fc1 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - 第一部隊さん» とっっっても嬉しいです！笑 頑張ります！！！ (2017年12月30日 23時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2017年10月7日 16時
