vingt-sept ページ28
セ「グレンジャー、ロングボトムを手伝うなと言ったはずだ」
『手伝ったのは私です』
私が言い返すと、教授は「なるほど」とこちらを見向きもせずに言った。
セ「それでは、結局我輩の言いつけを守らなかったわけだ」
私は唸った。教授は「授業終了」と言ってさっさと教室から姿を消した。
ロ「出来たら出来たで減点するんだからなぁ？」
ロンが小さく呟いた。
────────────
皆、口々にセブルス教授の悪口を言いながら次のDADAの教室に向かった。
とは言ってもいつも通りの理不尽さ、贔屓なので特に私は気にしていなかった。
私達が教室に来てから暫くして、ルーピン先生はやって来た。いつも通りの草臥れたローブに、曖昧な笑みを浮かべている。
ル「やぁ、遅れてすまないね。今日は杖だけあればいいよ。僕についておいで」
ルーピン先生はそう言って奥の部屋に向かった。生徒達の中には、渋い顔をしている者もいる。
ハリー「去年のあれがあるんだ、当たり前だよね」
私はああ、と相槌を打った。ロックハートだ。
私達はルーピン先生に従って廊下に出た。
すぐそこでピーブスが何やら悪巧みをしている。
『ピーブス？』
ピ「これはこれは…ラミアー様！」
私が近づくと、ピーブスは恭しく礼をした。私が苦笑いして先生を見ると、目を丸くしている。
『あーいや…チューインガムを鍵穴に詰めるのはやめたほうがいいと思うけどね？』
私は掃除用具入れを見ながら曖昧に笑った。ピーブスは慌てて私に頭を下げたが、すぐにルーピン先生に目を移した。
ピ「ルーニ、ルーピン、バーカ、マヌケ…」
『こら！』
ルーピン先生は軽く笑ったまま、ぽんと杖を振った。
ル「ワディワジ」
途端にガムは鍵穴からピーブスの鼻に直撃した。
生徒達はどっと湧く。
ディーン「先生、かっこいい！」
ル「ありがとう、ディーン」
彼は微笑みを浮かべたまま、職員室のドアを開いた。
ク「…セブルスからルーピンに乗り換えたらどうです？」
クィリナスが肩の上で呻くように言って、私は頭で彼を小突いた。
扉の先には、皆が今一番会いたくない人物がいた。
セ「ルーピン。そこは開けておいてくれたまえ。我輩、出来れば見たくないのでね」
冷たい目を光らせて、口元はいつものせせら笑いだ。
ドアの近くまで歩いてから、教授は言った。
セ「ロングボトムがにはあまり難しい課題を与えないようにしてあげたまえ。Aが耳元でこそこそと指示を出すなら別だがね？」
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あんず - 初めまして。私もスネイプ大好きです！仕事の合間にニマニマしながら見てます(笑)素敵過ぎる作品に感謝です！これからも頑張ってください！！ (7月4日 21時) (
レス) @page8 id: a382905644 (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 初めまして (7月4日 21時) (レス) @page8 id: a382905644 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー - すっごく面白くて、続きが気になって、ここまで一気に読みました！寝不足です笑 この先もすごく気になるし、どんな結末を迎えるのかワクワクしながら読み進めますね！これからも楽しみにしてます！私もセブルス大好きです！素敵な作品をありがとうございます！ (2022年4月5日 23時) (レス) id: 6477d40512 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - はじめまして。とらんとぬふのページで思わず泣いてしまいました…笑 占ツクで泣いてしまうなんてと思ったけど、本当に心動かされました。この小説に出会えて良かったです。スネイプ先生への愛が増しました笑 心からありがとう！！ (2019年9月19日 14時) (レス) id: 1e7e266fc1 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - 第一部隊さん» とっっっても嬉しいです！笑 頑張ります！！！ (2017年12月30日 23時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2017年10月7日 16時
