vingt et un ページ22
カドガン卿につれられて、私達は無事に教室にたどり着いた。
そこは見たこともないようなものに囲まれていた。私達はとりあえず、同じ丸テーブルに腰掛けた。
「占い学にようこそ」
突然暗がりから声がした。私たちが驚いてそちらを向くと、ひょろりとした女性が暖炉の前の椅子に腰掛けていた。
『なんか、おっきい昆虫みたいな格好してるな』
ク「お願いだから黙ってください」
くくくと笑いをこらえているハリーたちを見ながら、クィリナスが押し殺すように言った。私がはいはいとそれを受け流す。
「あたくしがトレローニー教授です。この占い学は、魔法の学問の中でも特に難しいものですわ。この学問では、書物はあるところまでしか教えてくれませんの…」
ハーマイオニーが横で酷く驚いているのを見て、私達はひっそりと笑った。
ト「それでは、2人1組を作ってくださる？そうしたら───」
トレローニー先生は指示を出した。私はハーマイオニーと組んで、ハリーはロンと組むことにした。
手順は簡単だ。
火傷するような熱さのお茶をぐいと飲んで、それぞれを交換するというだけ。
ハー「A、私のは何が見える？」
『ふやけた茶色のがたくさん』
私が眺めて言うと、ハーマイオニーは笑った。
ハー「ちゃんとやりなさいよ」
私は少し口元を綻ばせた。後ろではトレローニー先生の震えるような声がする。
ト「隼…まあ、あなた恐ろしい敵をお持ちね」
どうやらハリーのカップを見ているらしい。
ハー「でも、そんなの誰でも知ってるわ」
ハーマイオニーが聞こえよがしに囁いた。その声に、先生はきっと彼女を睨んだ。
私とハリーとロンは、驚きと賞賛の目でハーマイオニーを見た。
先生が視線を彼女から、彼女の手元のカップ───つまり、私のカップに目を向ける。
ト「あら、あなたも！！」
私はうんざりとして、『何か？』と呟いた。
ト「2人共、行く手に危険が───」
そして先生はひっと悲鳴をあげた。
ディーン「先生、どうしたんですか！？」
私とハリーは目を見合わせた。
先生はゆっくりと話し出した。
ト「2人にはグリムが取り憑いています……死の予告です！」
教室中が私達を見た。
…おい、待ってくれ。なんで私も巻き込まれた？
私はうんざりとして頭を抑えた。
ハー「そうかしら？グリムには見えないわ」
ハーマイオニーがはっきりと言った。するとやはり、先生は先程のように嫌悪感を募らせて彼女を睨んだ。
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あんず - 初めまして。私もスネイプ大好きです！仕事の合間にニマニマしながら見てます(笑)素敵過ぎる作品に感謝です！これからも頑張ってください！！ (7月4日 21時) (
レス) @page8 id: a382905644 (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 初めまして (7月4日 21時) (レス) @page8 id: a382905644 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー - すっごく面白くて、続きが気になって、ここまで一気に読みました！寝不足です笑 この先もすごく気になるし、どんな結末を迎えるのかワクワクしながら読み進めますね！これからも楽しみにしてます！私もセブルス大好きです！素敵な作品をありがとうございます！ (2022年4月5日 23時) (レス) id: 6477d40512 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - はじめまして。とらんとぬふのページで思わず泣いてしまいました…笑 占ツクで泣いてしまうなんてと思ったけど、本当に心動かされました。この小説に出会えて良かったです。スネイプ先生への愛が増しました笑 心からありがとう！！ (2019年9月19日 14時) (レス) id: 1e7e266fc1 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - 第一部隊さん» とっっっても嬉しいです！笑 頑張ります！！！ (2017年12月30日 23時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2017年10月7日 16時
