dix-huit ページ19
私は空回った元気のままに笑った。
『……そうだな！わり、ありがとう』
クィリナスは目を泳がせると、迷ったように私の頭の上に手を置いた。
汽車を降りてから、ハリーとハーマイオニーはマクゴナガル先生に呼ばれて行ってしまったので、私はロンと共に汽車を降りて先に大広間に向かった。
ロ「なぁ、本当に大丈夫なのか？」
『おう、もう全然平気！』
ロンの背中をぽんぽんと叩きながら笑うと、彼は一瞬不安そうな顔をしたが、結局肩を竦めた。
ロ「良かったよ。だって、ディメンターが来た時のA、今までに見たことない顔してた」
『そりゃ、ディメンターにあったのなんて初めてだからな』
席につくと、後ろから声をかけられる。
ドラコ「A、ディメンターに出くわしたんだって？」
『何、心配してくれてんの？超元気だよ』
やけに遠回しな彼を安心させるように笑うと、ドラコは頬を緩ませた。それから、ロンに一瞥を投げると、さっさとスリザリンの席へ戻ってしまった。
ロンは目を丸くしている。
ロ「マルフォイもあんな顔ができるのか？」
『皆と仲良くできたらいいんだけど』
私は緑のラインが入ったローブを見ながら言った。
クィリナスはその間もずっと、不安げに私を見上げていた。
暫くするとハーマイオニーとハリーもやってきた。
校長は壇上でディメンターについての注意を促すと、祝の言葉を口にした。
ダ「さて、嬉しいことに今年は新任の教師をお迎えした」
私達は先ほどのことを思い出し、顔を見合わせた。
ダ「まずは闇の魔術に対する防衛術のリーマス・ルーピン先生じゃ」
ハリーたちは割れんばかりに拍手する。
私はぶんぶんと手を振っては手を叩いた。
ルーピン先生は私達を見つけると、先程と同じくにっこり笑った。
ロ「おい、スネイプの顔見てみろよ」
私達はそんなロンの言葉で、教職員テーブルの反対側にいるセブルス教授をみた。
心臓が跳ねる。
もちろんときめきとかそういうんじゃない───彼の憎しみの表情に、鳥肌が立ったのだ。
ハリー「A、よくあんな人と一緒に休暇をすごしたね」
『私もそう思うよ』
私は掠れた声でそう返事をした。
ダ「続いて…魔法生物学については、ルビウス・ハグリッドが教鞭をとってくれることとなった！」
その発表で、私達にまた笑顔が蘇った。
グリフィンドールからは割れんばかりの拍手が送られ、ハグリッドは涙を拭っている。
ハリー「ハグリッドだったんだ！」
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あんず - 初めまして。私もスネイプ大好きです！仕事の合間にニマニマしながら見てます(笑)素敵過ぎる作品に感謝です！これからも頑張ってください！！ (7月4日 21時) (
レス) @page8 id: a382905644 (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 初めまして (7月4日 21時) (レス) @page8 id: a382905644 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー - すっごく面白くて、続きが気になって、ここまで一気に読みました！寝不足です笑 この先もすごく気になるし、どんな結末を迎えるのかワクワクしながら読み進めますね！これからも楽しみにしてます！私もセブルス大好きです！素敵な作品をありがとうございます！ (2022年4月5日 23時) (レス) id: 6477d40512 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - はじめまして。とらんとぬふのページで思わず泣いてしまいました…笑 占ツクで泣いてしまうなんてと思ったけど、本当に心動かされました。この小説に出会えて良かったです。スネイプ先生への愛が増しました笑 心からありがとう！！ (2019年9月19日 14時) (レス) id: 1e7e266fc1 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - 第一部隊さん» とっっっても嬉しいです！笑 頑張ります！！！ (2017年12月30日 23時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2017年10月7日 16時
