kyuju-nana ページ48
脇でドビーが震えている。私に気づくと、はっとしたような顔をした。
ダ「それが、面白いことをきいての。理事の面々があなたに脅されて停職命令にサインをしたというのじゃ」
私はそれに小さく吹き出した。ルシウスはそんな私に気づかないくらい、顔を蒼白にして怒りに顔をひくつかせている。
ル「すると───あなたは犯人を捕まえたとでも？」
ダンブルドアが私に目配せをした。私はそれを見て、にっこり笑って言った。
『ヴォルデモートでしたよ』
ル「……っ」
ルシウスの作ったような笑みが固まった。
ダ「狡猾な計画じゃ。何者かに、ヴォルデモートの学用品をここに滑り込ませる。……今回はジニー・ウィーズリーじゃった。彼女が意識的にやっていない証明はできないじゃろう」
『それはそれは───マグル保護法に大ダメージですね』
私は普段のルシウスの嫌みたらしい話し方を真似して言った。ハリーも面白そうにニヤリと笑っている。
その間にも、トビーは何とかしてことの真相を伝えようと、ハリーにジェスチャーをしていた。
すると突然、ハリーは閃いたように切り出した。
ハリー「ルシウスさん、あなたがジニーの大鍋に日記を滑り込ませた……そうでしょう？」
ルシウスはぎこちなく笑った。
ル「何を証拠に言っているのか」
ダ「確かに、証拠はない」
ダンブルドアが静かに言った。
ダ「しかし、ヴォルデモートの学用品をばら撒くのはもうやめることじゃ。次にはもう、アーサーが君だとすぐに突き止めるじゃろう」
ルシウスの顔が引きつった。彼の右手が、杖を引き抜きたいというようにぴくぴくと動いているのが見える。
ダ「さて、A。ルシウスをホグワーツの外までご案内して差し上げなさい」
私は驚いて彼の顔を見た。
……ああ、なるほど。死喰い人と本格的に干渉せよと。
私はクィリナスにひとりにするように目で合図した。
『どうぞ』とハリボテの笑みを浮かべてルシウスの前に立つ。
ル「行くぞ！ドビー！」
ルシウスはドビーを蹴って早足で部屋を出た。
廊下を歩きながら、私はせせら笑って言った。
『屋敷下僕に八つ当たりですか？』
ル「君は本当に余計なことに首を突っ込みたがる…」
私は急に振り返った。驚いたルシウスが身を引く。
『そうですね。……余計なことついでに、お話がしたいのですが、少しよろしいですか？』
私の取り繕った笑みに、彼は察したようだった。
その時だ。後ろからハリーがルシウスに向かって声をかけた。
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黒金黒金(プロフ) - わーーーーめっちゃ面白かったです！！ (2022年5月30日 14時) (
レス) @page13 id: cd86d9f02f (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - まちなか有栖さん» うわ〜〜良かったです！笑、私もまちなかさんのコメントいっつも嬉しいです…… (2017年10月7日 16時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
まちなか有栖(プロフ) - そんなことはないですwレスが来るたびに嬉しくって嬉しくってw更新頑張ってください!!! (2017年10月5日 19時) (レス) id: 7a9cf76150 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - まちなか有栖さん» いや！私こそいちいち返信して迷惑かなと思ってました…笑、まちなかさんのコメントとっても嬉しいので大丈夫ですよ笑 (2017年10月5日 8時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
まちなか有栖(プロフ) - もう感想送りすぎて迷惑じゃないかと思っているこの頃ですww更新お疲れ様です!!話したいことが気になりますね...。更新頑張ってください!! (2017年10月4日 15時) (レス) id: 7a9cf76150 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2017年7月20日 19時
