hachiju-nana ページ38
さて、翌日。
私はセブルス教授どうこうと言っている暇がなくなってしまった。
ついにジニーが攫われたのだ。
私たちはハーマイオニーの持っていた紙からヒントを得たものの、ロンは魂が抜けたような様子だった。
『つまり、バジリスクはパイプを伝って移動してたんだな』
私は何とか早く秘密の部屋へ誘導させようと躍起になっていた。
むしろ、ハリーの方が冷静なくらいだ。
ハリー「なんとかしなきゃ」
ロ「そうだ！ギルデロイの所に行くのはどうだ？」
確かに、私達がやれることはそれくらいしか残っていない。
原作───未来を知っているとはいえ、こんな状況、焦らないはずがない。
ハリーと私は縋るような思いで立ち上がり、ギルデロイの部屋へと向かった。
彼の部屋に辿り着き、急かすように扉を叩くと、ドアが少しだけ開いた。
ギルデロイが顔を半分だけ覗かせて、私達を見ている。
ギ「ああ、なんだい？君たちか────」
辿々しい話し方だ。私は痺れを切らして、ドアを蹴り破らん勢いで蹴り開けた。
『おじゃましまーす！』
ハリーとロンは、そんな私の様子に度肝を抜かれている。
肩の上で、クィリナスが呆れているのが分かった。
ク「あなた馬鹿ですか…」
『ほっとけ！』
部屋の中は、綺麗に片付けられ始めている。
ロンが驚愕したように口をあんぐりと開けた。
ロ「逃げ出すつもりなんですか！」
ギ「こんなこと職務内容には書かれていなかった！」
ギルデロイは喚いた。私は情けない、とため息をつき、そばにあった椅子に腰掛けた。
ハリー「でも、先生は本に書かれてる通り……」
ギ「ハリー、ハリー……」
ギルデロイは焦れったそうに言った。
ギ「私がする仕事は、まず冒険した人に会って全てを聞き出し、そして忘却呪文を唱えることなんだ」
呆気に取られるハリーたちをよそに、ギルデロイは杖を振り上げた。
ギ「つまりだね、こういうようにオブリビ…」
私は念のため杖に手をかけたが、それよりも先にハリーが声を上げていた。
ハリー「エクスペリアームス！」
ギルデロイの杖が弾かれた。
ハリー「スネイプ先生にこの呪文を教えさせたのが間違いでしたね」
彼の激しい口調に、私も笑いながら言った。
『さすが私の愛するセブルス教授』
肩の上でクィリナスが鼻で笑ったのが聞こえる。
あとでしばいてやろう。
ギルデロイはさっきの様子とは一転、弱々しい声で言った。
ギ「私に何をしろと言うのだね？」
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黒金黒金(プロフ) - わーーーーめっちゃ面白かったです！！ (2022年5月30日 14時) (
レス) @page13 id: cd86d9f02f (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - まちなか有栖さん» うわ〜〜良かったです！笑、私もまちなかさんのコメントいっつも嬉しいです…… (2017年10月7日 16時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
まちなか有栖(プロフ) - そんなことはないですwレスが来るたびに嬉しくって嬉しくってw更新頑張ってください!!! (2017年10月5日 19時) (レス) id: 7a9cf76150 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - まちなか有栖さん» いや！私こそいちいち返信して迷惑かなと思ってました…笑、まちなかさんのコメントとっても嬉しいので大丈夫ですよ笑 (2017年10月5日 8時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
まちなか有栖(プロフ) - もう感想送りすぎて迷惑じゃないかと思っているこの頃ですww更新お疲れ様です!!話したいことが気になりますね...。更新頑張ってください!! (2017年10月4日 15時) (レス) id: 7a9cf76150 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2017年7月20日 19時
