nanaju-yon ページ25
やっと落ち着いた日々を取り戻したうちに、いつの間にかイースターの休暇だ。
2年生には新しい課題を与えられた。3年の選択科目を決めるのだ。
だが私は、リドルの問題を消化出来ないまま、ぼんやりと過ごしていた。
ク「どうするんです？」
『あぁ……うん……』
上の空な返事をする。彼は痺れを切らしたように頭を軽くつついた。
『痛っ！』
ク「しっかりしてください！ 選択科目はどうするんです？」
私はつつかれた頭を抑えて顔を顰めた。そのまま、隣に座っているハリーたちに目を向ける。
『そうだな──ハリーたちと一緒にしようかな』
私が言うと、ハーマイオニーが母親のような口調で言った。
ハー「A！ これはとっても重要なことなのよ！ そんな適当に決めていいと思ってるの！？」
『私は魔法薬学が出来ればいいから』
ハリー「じゃあ、僕の分もやってくれないか」
ハリーはうんざりしているようだった。
ロ「今までの授業は全部続くからな」
ロンが言うと、ハリーが絶望したような顔をする。私は思わず笑ってから、用紙に選択科目を書き入れた。
それから暫く平穏な日々が続いた。
ハリーのクディッチも順調だし、私も……いや、リドルの件をぬいて、だが。
しかし、そんな楽しい気分も長くは続かなかった。
ディーン「A！ ハリーの部屋が大変なことになってるんだ！」
談話室でディーンに急かすようにそう言われ、私は男子寮へ駆け上がろうとして、一応改め、地団駄を踏んだ。
『頼む、クィリナス！』
クィリナスが颯爽と駆け上がる。
『なにがあったの？』
ディ「ハリーの部屋が荒らされてたんだ」
すぐに何が起こったのか悟った。
近づいているのだ。その時が。
肌がピリピリとし出し、唇をかみしめていると、クィリナスが早足で戻ってきた。
ク「日記がありません」
私は頷いた。バタバタと音がして、ロンが降りてくる。
ロ「君のも、危ないかもしれない！」
私はそれを聞いて、クィリナスと目配せをすると、急いで地下牢へ向かった。
結果は、予想通りだった。
それなりに片付けられていたはずの私の部屋は、見る影もない。
私はため息をつくと、ぽんぽんと杖を振って部屋を直し始めた。
ク「……やはりなくなってます？」
『そうだね』
私は、リドルの日記の切れ端をしまっておいた引き出しを見て言った。
ク「今後に影響は？」
彼のいつになく真剣な声に、私は柔らかく言った。
『多分、大丈夫』
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黒金黒金(プロフ) - わーーーーめっちゃ面白かったです！！ (2022年5月30日 14時) (
レス) @page13 id: cd86d9f02f (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - まちなか有栖さん» うわ〜〜良かったです！笑、私もまちなかさんのコメントいっつも嬉しいです…… (2017年10月7日 16時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
まちなか有栖(プロフ) - そんなことはないですwレスが来るたびに嬉しくって嬉しくってw更新頑張ってください!!! (2017年10月5日 19時) (レス) id: 7a9cf76150 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - まちなか有栖さん» いや！私こそいちいち返信して迷惑かなと思ってました…笑、まちなかさんのコメントとっても嬉しいので大丈夫ですよ笑 (2017年10月5日 8時) (レス) id: 19fb53cdaa (このIDを非表示/違反報告)
まちなか有栖(プロフ) - もう感想送りすぎて迷惑じゃないかと思っているこの頃ですww更新お疲れ様です!!話したいことが気になりますね...。更新頑張ってください!! (2017年10月4日 15時) (レス) id: 7a9cf76150 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2017年7月20日 19時
