検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:27,052 hit

: ページ16

.






急に動悸がした。彼女のケーキを食べる手が止まる。
辰哉。それが彼女にとって忘れられない人だった。






「会ったの、辰哉に。6年前、どうして居なくなったのかも聞いた。彼は何も言わずしてだったんじゃない。何も言えなかったの。


私はずっと裏切られてたんだって思ってた。でも違かった。彼は彼なりに私を守ろうとしてくれた。」








こんなにも、心が締め付けられたことは無かった。
辰哉、そうAが口にするだけで壊れそうだった。



前だったら、きっとこんな話も上の空で聞いてないフリをして。
彼女のために別れようと言ったはずだ。







でもね、もう俺は違うんだ。








「それが聞けただけで、胸のつっかえが取れた気がした。6年前のこと浄化出来たんだ。行ってきてって言ってくれてありがとう、亮平。」


阿「そっか。良かったよ。」


「それとね、
 




…結婚したい人がいるって言ったの、私。」








自分の中での想いが、新しい方向へ向く。
苦しくてどうしようも無い想いから、鮮やかな方向へ向く。



情けないね、先に言われちゃうなんてさ。
いっつも、Aは早いんだよ。






先走って、どんどん遠くに、見えないところに行ってしまう。
それでもね、俺はもう手放さないって決めたから。







.

:→←:



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (79 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
304人がお気に入り
設定タグ:阿部亮平 , 深澤辰哉 , SnowMan
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぽにょ(プロフ) - 番外編ありがとうございます、更新応援しています! (2020年7月7日 1時) (レス) id: 2c3c24b282 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年7月7日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。