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千「 ごめんA!って、えっと… 」
廉「 ほな俺は行くわ。またいつか 」
そう言って先生と別れたあと、
千春と合流してクラス表を見に行って
同じクラスだと分かった途端、
大声で喜んで抱き合ったなあ
でも出席番号は離れてるから、
一人で席に着けば急に後ろから話しかけられて
紫「 おはよ、俺、平野紫耀。よろしくな 」
「 …どうも、野村Aです、よろしく 」
初めて聞く、ハスキーボイス
それが後ろの席だった平野との初めての会話
この時は緊張して超静かだったけど、
1週間もすればすっかり平野とは打ち解けて
いつの間にか、アホ呼ばわりされてるってわけ
この時先生より早く平野と話していれば、
私は今頃こんな誤った道に進まなかったのかな
どこまでも “ 普通 ” の、
女子高生でいられたのかな
廉「 もう出会ってからは一年半やな 」
「 あの門の前でね、最初は超怖かった 」
廉「 友達居らんのかと思ってん、可哀想やなって 」
「 全然?友達なら沢山居ますけど? 」
“ 教師 ” と “ 生徒 ” としてなんて、
出会いたくなかった
一緒に授業を受けれたらって、
何度思ったことか
でもそれが、叶うことは一生無い
廉「 好きやで、A 」
「 …私も、 」
ほらね、今日も先生に溺れてる
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作者名:た あ す ん 。 | 作成日時:2018年8月9日 13時