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「…え…」




無事に定期テストを終え、今日は待ちに待ったテスト返却日。

古典にミスはないはず。
英語だって結構頑張った方だ。

私の心中は、期待と自信に溢れていた。



…なのに、




「古典…92点…」


「お前は本当に学ばねーな。古典を解く時は、“ふ”とか“ひ”とかに気をつけろって言っただろ。あと、漢字ももう少し重視した方がいいぞ」


「そ、んな…」


「あ、でも英語は89点で学年2位だぞ。よかったな、」




銀時先生はそう言って励ましてくれているのだろうが、私は今絶望のどん底に叩き落とされていて、それどころではない。


毎日必死に勉強したのに、満点どころか前回を下回る点数をとってしまうなんて…




「死にたい…」




「じゃ、また明日から古典の補修再開な」




「……あい」




努力しても報われないとはまさにこのこと。

応用問題ばかりやっていたから、基礎が抜けていたんだろう。
ああ、本当…何やってるんだろう。


明日は基礎からを叩き込む!

その決意を胸に、私は新古今和歌集を開いた。




「おい、今テスト返却中だぞ〜」




没収された。

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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:沖宮あやめ | 作成日時:2017年1月14日 20時

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