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陸〈G〉 ページ8
《銀時side》
「先生!…先生?先生ったら!」
ぼーっとしていたからか、自分が呼ばれていることに気づかなかった。
肩を叩かれてやっと顔を上げた俺に、彼女は「ここ教えて」と、机に広げてある問題集を指差した。
立ち上がって彼女の隣に腰をかけると、甘くて優しい匂いが鼻をかすめる。
うわ…匂いとか、俺変態かよ。
「…ここは、抜き出しだからそんなに難しくないだろ」
「違う!それじゃない!その隣のこれ!」
「ああ、ここはーーーーーー」
教えながら思う。
こいつ本当…無防備というかなんというか。
バカだな。
普通さっきまでエ○本読んでたやつと2人きりになる?
俺じゃなかったら絶対襲われてるぞ。
いや…俺ももう限界かも…。
「…まぁ、仕方ねぇよな。好きなんだから」
「へ?なにが?」
「……何でもねぇよ」
「?」
この想いは、まだ伝えずにとっておこう。
やっとこんなに、近くにいられるんだからーーーー
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作者名:沖宮あやめ | 作成日時:2017年1月14日 20時