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私達の心当たりというのは、ホテルの屋上。
このホテルはここらでは一番高い建物だから、見通しがいい。
屋上につき、あたりを見回すと南はそこにいた。
「南っ！」
南「A！？…あんたたちまで…何よ、何なのよ？何でこんなとこまでっ」
ツバメ「あの…なんだか様子がおかしかったから、その…」
南「…あたしが飛び降りでもするって？そんなわけないでしょ…！」
安心してため息が出た。
ツバメが南の元へ向かうのを見て、私も歩きだそうとした。
南「こないで！！…Aも…危ないからだめ。…それ以上近づいたらほんとに飛び降りるから…！」
「っ！」
美森「心配してるんだよ…？私やA、夏樹だって…！」
美森「あんたたちに心配される私じゃない！！…私から離れてったくせに…」
南が悲しそうに見えた。
指輪を南が投げ捨てる。
そこへちょうど夏樹がきた。
「あ…夏樹…」
夏樹は私の後ろに立ち、南に向き合う。
南「私はここで私の立ち位置を確認してるだけ。私が一番上にいるって。
…なのに、何なのよ。なんで私の縄張りを、こんな変な奴に荒らされなきゃならないのよ…！」
ツバメは南が投げ捨てた指輪をひろい、一歩前にでる。
ツバメ「私は…縄張りとか良くわかんない。もし私が荒らしてるなら…謝る。けど…麻生さんにとって…学校ってそういうものなのかなって…」
南「…じゃああんたにとってはなんなのよ」
ツバメ「私は…」
南「わかんないんじゃない。あんたにとっては、辛いだけの場所。そうじゃなかったの？
…そもそもあんたを会長にしたの誰だと思ってんの？あたしよ！あたしがあんたを…。
どうしてあんたみたいなの、皆が構うの？
あんたたちまでどうして？
どうしてよ…！！」
ツバメ「もし私が…そんな風に見えるなら、嫌われてもいいってかくごしたからじゃないかな。自分らしくいたいって…。
今の自分、麻生さんはすき…？
ほんとの麻生さんって…どんな人なのっ？」
南「…これが私よ。私は私以外の誰でもないっ」
そして立ち去る南。
その背中がさみしそうにみえて、いたたまれなくなった。
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アルム(プロフ) - 今も更新待っています！本当に面白いです！ (2021年4月18日 22時) (
レス) id: 4726a4adc0 (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - 今も更新待っています！本当に面白いです！ (2021年4月18日 22時) (レス) id: 4726a4adc0 (このIDを非表示/違反報告)
らびっと - この作品が大好きで何回も読み直しています！！何度読んでもキュンキュンします！更新頑張ってください^o^ (2017年6月11日 5時) (レス) id: 9a86f7756f (このIDを非表示/違反報告)
りな☆(プロフ) - すっごく面白いです！更新頑張ってください！ (2017年5月14日 3時) (レス) id: f0df852b63 (このIDを非表示/違反報告)
あんじゅ(プロフ) - この作品は、二、三回読んでます！その度にキュンキュンさせてもらってます。ありがとうございます。更新頑張ってください、待ってます。 (2017年5月2日 18時) (レス) id: 095aa0ad59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みる
| 作成日時：2015年2月15日 0時
