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ごじゅーよん。 ページ8

クルーウェルside



今日の出来事は、学園長に報告を済ませた。
Aの部屋にも、外部からの人間、物を遮断するよう魔法をかけてきた。


一日を終えて自室に戻り、コートだけ脱いでソファに埋もれるように座る。



"ここまでされて…まだ黙ってなきゃいけねェのかよ"


思い出したのは、先程のキングスカラーの言葉。

本音を言えば、俺だって監督生に対して憤りしか持っていない。
今すぐにでも学園から追い出したいのは、仔犬共だけではなく教師も同じだ。


だが、監督生自体が学園にとってもこの世界にとっても異質な存在だ。
もちろん戸籍など存在しない。

本来ならここまで事態が悪化した場合、学外の機関に協力を仰ぐだろう。
しかし相手が監督生な以上、学内で最後まで処理せねばならない。



…とはいえ、あんなに傷を抉られて一番触れられたくない物を無神経に晒されて傷つくAを見ているのは、こちらとしても辛い。

あくまで教師として。

手塩にかけて育てている仔犬を虐められて、憤慨しない飼い主がどこにいると言うんだ。




あのあと目覚めた彼女は、自分の過去を話した方が良いのか、と尋ねてきた。

事の顛末を知る俺もキングスカラーも、そうだな、ともしなくていい、とも言えなかった。


彼女の気持ちを考えれば、あんな事を語らせる事はしたくない。
しかし、事が大きくなっている今、寮長や関わりの深い人間にだけでも話した方が良いのでは、とも思う。


感情と理屈とが入り雑じって、お前がしたいようにすればいい、と返すのがやっとだった。



ソファのひじ掛けに肘をついて頬杖をつきながら、答えが出ない事をぐるぐると考えていると、テーブルの上のスマホが鳴った。



"先生、私仲の良い人達には全部話そうと思います。
皆私と仲良くしてくれているのに、隠し事なんてしてたら失礼だし…"



Aからだった。
短いそのメッセージを送るのに、何分も…下手すれば何時間もかかったのだろう。

強い子だと思う。
きっと心はボロボロなのに、周りを考えて決断したんだろう。



"分かった。学園長に伝えて、明日時間を作ろう。
俺もキングスカラーもいるから、安心して話せ。"



Aにそう返信をし、先程までの堂々巡りの考えを打ち切って、コートを羽織り直して学園長の元へ向かった。

ごじゅーご。→←ごじゅーさん。



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うち - 早く更新待ってます (2月3日 21時) (レス) @page13 id: ea351afd6e (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - えええ!?こんなところで終わる!?アニメとか漫画とかみたくめちゃくちゃ気になるとこで終わらせるじゃないですかあ!?、、、続き、続きをどうぞお恵みください((( (12月27日 10時) (レス) @page13 id: 89604d43a6 (このIDを非表示/違反報告)
アビスで分散(?) - めっちゃ気になるとこで終わってるやん…あれ作者さんもしかして確信犯? (2023年3月25日 8時) (レス) @page13 id: 0614e5eebb (このIDを非表示/違反報告)
無地(プロフ) - ここで終わるか!!、って声出ちゃいました続きを何卒何卒…… (2023年3月25日 1時) (レス) @page13 id: 49d25cb47a (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - つづきいいい (2023年3月11日 11時) (レス) @page13 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みる | 作成日時:2020年10月26日 14時

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