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向井「めめ！おはよ！」
「おはよう康二。」
家まで迎えに来てくれた康二にお礼を言って車に乗り込むと、どことなくいつも以上にウキウキした康二。
大阪に帰る時間もあまり無かったし、久しぶりに会うから楽しみなんだろう。
向井「めめ、スマホ見ててくれへん？Aから連絡来た時のために」
「分かった。」
渡されたスマホは、Aとのトーク画面が開きっぱなしで、充電が切れないように充電器に繋いであった。
東京駅まで車を走らせていると、ブーっと揺れるスマホ。
見ると、Aからだった。
「康二、Aからきたよ。」
向井「なんて？」
「えっと…“忙しいのにお迎えありがとう！今横浜ら辺です。“だって。」
向井「はーーー、ほんま可愛いな…。わかった、今向かってますって送っといて？」
「了解。」
康二に言われた通りにメッセージを送ると、可愛い猫のスタンプが1つ。
猫はぺこりとお辞儀をして、ありがとうの文字が浮かび上がってきた。
ホッコリした。
向井「もう着くでー」
気がつけば東京駅が目の前にあった。
駐車場に停めている間にケーブルからスマホを取り、駅のホームへ向かう。
改札口の辺りに行くと、人がわんさか出てきた。
どうやら到着したらしい。
prrrr……
向井「あ、電話や。もしもしー」
〈もしもし、康ちゃん？〉
向井「はーい？」
〈改札ってどこ？〉
「ねぇ嘘でしょwww」
向井「もー、悪い癖出てんで〜？方向音痴さん！」
〈もう！はよ教えて！怖いねん東京！〉
聞いてた話よりずっと方向音痴が酷い、笑
年下らしくて可愛いけどね。
向井「あ、A見えたで」
〈え、ほんまに！？どこ！！！〉
向井「一旦止まって！そしたら、右に45度回って？」
〈あ、おった〉
向井「はい、目の前の改札から出てきてくださーい」
〈はーい！〉
Aは元気よく返事したあと、俺たちの目の前の改札から出てきた。
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作者名：しなもんろーる | 作成日時：2022年5月13日 21時
