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ムーディ「面白いと思うのか？わしがおまえたちに同じことをしたら、喜ぶか？」
笑い声が一瞬にして消えた。
ムーディ「完全な支配だ。何年も前になるが、多くの魔法使いたちが、この呪文に支配された。これと戦うことは出来る。しかしこれには、個人の持つ真の力が必要で、だれにでもできるわけではない……油断大敵!!」
突然の大声に、みんな飛び上がった。
先生はとんぼ返りしているクモを摘み上げ、ガラス瓶に戻し、再び手を挙げている生徒を見回した。
Aは、ネビルも手を挙げていて驚いた。
ネビルが自分から進んで答えるのは、得意の薬草学だけだったからだ。
ムーディ「何かね？ロングボトム」
ネビル「一つだけ────"磔の呪文"」
ムーディ先生はしばらく両方の目でネビルを見据え、それ以上追及はしなかった。
クラス全員の方に向き直ると、ガラス瓶から2匹目のクモを取りだし、机の上に置いた。
クモは恐ろしさに身がすくみ、じっと動かなかった。
ムーディ「
たちまち、クモは脚を胴体に引き寄せるように内側に折り曲げてひっくり返り、七転八倒し、ワナワナと痙攣し始めた。
先生はクモから杖を離さず、クモはますます激しく身を捩り始めた。
ハーマイオニー「やめて！もう、やめて！ネビルが苦しそうです！」
ハーマイオニーが金切り声をあげた。
ネビルの方を見ると、机の上で指の関節が白く見えるほどギュッとこぶしを握り締め、恐怖に満ちた目を大きく見開いていた。
ムーディ「
クモは縮んで、元の大きさに戻った。
ガラス瓶にクモを戻すと、また先生は周りを見回し、3度目の挙手をしたハーマイオニーを指した。
ムーディ「ほかの呪文は何かね？」
ハーマイオニー「……"アバダ ケタブラ"」
何人かが不安げにハーマイオニーを見た。
ロンやAもその一人だった。
ムーディ「あぁ…そうだ。最後にして最悪の呪文……死の呪いだ」
ムーディ先生はガラス瓶に手を突っ込んだ。
すると、まるで何が起こるのかを知っているように、3番目のクモは狂ったように瓶の底を走り始めた。
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しなもんろーる(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます！これからも絡ませていくつもりなので、ぜひお楽しみに！お気遣いありがとうございます泣 さらさんも体調には気をつけてお過ごしください… (2022年3月8日 0時) (
レス) id: 90f5e9193b (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして！！お話凄く大好きです！！私はウッドと双子が大好きです！！ウッドとの絡みが多くて最高でした！！これからお話の続き楽しみにしてます！！コロナで大変ですがお体には気を付けてくださいね！！ (2022年3月4日 1時) (レス) id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しなもんろーる | 作成日時：2022年2月23日 22時
