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ハリーの声が聞こえてリンチを見ると、アイルランドのシーカーが急降下していた。
これはウロンスキー・フェイントなんかじゃない。
ハリー「スニッチを見つけたんだよ！見つけたんだ！行くよ！」
観衆の半分が、事態に気づいたらしい。
アイルランドのサポーターが緑の波のように立ち上がり、チームのシーカーに大声援を送った。
しかし、クラムがピッタリ後ろについていた。
『ねぇ！2人ともぶつかっちゃう！』
ジョージ「あれは、リンチがぶつかるぞ！」
まさにそのとおりだった。
またもやリンチが地面に激突し、怒れるヴィーラの群れがそこに押し寄せた。
チャーリー「スニッチ、スニッチはどこだ？」
フレッド「クラムが取った！」
赤いローブを血に染め、血糊を輝かせながら、クラムがゆっくりと舞い上がった。
高々と突き上げたこぶしの、その手の中に、金色の輝きが見えた。
大観衆の頭上にスコアボードが点滅した。
ブルガリア 一六〇 アイルランド 一七〇
何が起こったのか、観衆は飲み込めていなかった。
しばらくして、ゆっくりと、アイルランドのサポーターのざわめきがだんだん大きくなり、歓喜の叫びとなって爆発した。
バグマン「アイルランドの勝ち！！クラムがスニッチを取りました！─────しかし勝者はアイルランドです！─────なんたること、誰がこれを予想したでしょう！」
フレッド「A、さぁ、誰がこれを予想したでしょう？」
『フレッドとジョージよ！！あなた達凄いわ！！さすがね！！』
ジョージ「全て俺らの予想通りさ！！」
バグマンさんも、この突然の試合終了に度肝を抜かれていた。
ピッチでは、アイルランドの選手たちが、マスコットの降らせる金貨のシャワーを浴びながら、狂喜して踊っていた。
スタジアムいっぱいに国旗が打ち振られ、四方八方からアイルランド国歌が流れてきた。
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しなもんろーる(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます！これからも絡ませていくつもりなので、ぜひお楽しみに！お気遣いありがとうございます泣 さらさんも体調には気をつけてお過ごしください… (2022年3月8日 0時) (
レス) id: 90f5e9193b (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして！！お話凄く大好きです！！私はウッドと双子が大好きです！！ウッドとの絡みが多くて最高でした！！これからお話の続き楽しみにしてます！！コロナで大変ですがお体には気を付けてくださいね！！ (2022年3月4日 1時) (レス) id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しなもんろーる | 作成日時：2022年2月23日 22時
