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ハリーは奥へと延びる薄明かりの部屋の端に立っていた。
早鐘のように鳴る胸を押さえ、凍るような静けさに耳を澄ませていた。
……バジリスクは、柱の影の暗い片隅に潜んでいるのだろうか？ジニーとAはどこにいるんだろう。
部屋の奥へ進んでいくと、部屋の天井に届くほど高くそびえる石像が、壁を背に立っているのが目に入った。
巨大な石像を上から下まで見ると、石像の足元には、ジニーとAが並んで横たわっていた。
ハリー「ジニー！A！死んじゃダメだ！起きて！目を覚まして！お願い！目を覚まして！」
トム「目は覚めないよ。」
ハリー「トム…？目が覚めないってどういうこと？まさか…。」
トム「生きてはいるよ、辛うじてだが。」
ハリー「氷みたいに冷たい…。2人ともお願い死なないで！起きて！トム、手を貸して！バジリスクがいるんだ！」
トム「呼ばれるまでは来ないよ。秘密の部屋を開けたのはジニー・ウィーズリーだ。」
トム「汚れた血と猫にバジリスクをけしかけたのも壁に脅迫の文字を書いたのもジニーだ。」
ハリー「なぜ！？」
トム「僕が命じたからさ。僕の思いのままに操れるんだ。ジニーは自分では気付いていないいわば催眠状態だからね。だがだんだん日記の力が恐ろしくなり女子トイレに捨てようとした。すると…なんと君が拾ってくれた。僕が会いたくてたまらなかった君がね。」
ハリー「どうして僕に会いたかったの？」
トム「君と話をしなければと思っていた。君を信用させるためまぬけなハグリッドを捕まえた場面を見せたんだ。」
ハリー「君がハグリッドをはめたんだな？」
トム「みんな僕のほうを信じた。ダンブルドアだけは違ったようだが。君のことは全てお見通しだったんだ。それ以来ダンブルドアは僕を監視するようになってね。だから在学中に秘密の部屋を開けるのは危険だと思い日記に託すことにした。１６歳の自分を日記に保存しいつの日かサラザール・スリザリンの崇高な仕事を成し遂げようと考えたのだ。」
ハリー「成し遂げてないじゃないか。あと数時間経てばマンドレイク薬が出来上がる。石にされた人達はみんな元に戻るんだ。」
ハリーがそう言うと、トムはふっと笑みをこぼした。
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しなもんろーる(プロフ) - みおさん» ご覧頂きありがとうございます！私自身、ウッドも大好きなキャラクターなので、多めに登場させる節がありまして、(笑)これからも登場していますので、楽しんで頂けると嬉しいです！ (2022年2月27日 18時) (
レス) id: 90f5e9193b (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - ウッドとイチャイチャできる作品がなかったのでとても嬉しいです!オチは違うかもしれませんが、これからもウッドと何かあったら嬉しいな…笑 (2022年2月8日 0時) (レス) @page40 id: e030db3d3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しなもんろーる | 作成日時：2022年1月28日 0時
