44 ｰウッドsideｰ ページ45
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職員室の先の廊下に、黒いローブのようなものと、人の手のようなものが覗いていた。
傍には杖らしきものも落ちていた。
恐る恐る近づくと、Aだった。
顔色は血色がなく、意識を失っている。
一晩中いたのだろう、体が冷えきっていた。
「A！大丈夫か！？」
パーシー「ウッド！！見つかったか！？」
「ここに倒れてた！先生を呼んできてくれ！」
フレジョ「「A！？！？」」
騒ぎを聞きつけて、人が集まってくる。
マクゴナガル先生はAの姿を見て、言葉を失った。
マクゴナガル「Missランスロット…あぁ、なんということでしょう…」
スネイプ「何事ですか………ランスロット、これは…」
ダンブルドア「失神呪文じゃセブルス…誰かが背後から襲ったのじゃ…」
「A！A！」
マクゴナガル「ウッド、Missランスロットを医務室に運びなさい。マダム・ポンフリーのところに行きましょう。」
ショックだった。
昨日まであんなに笑顔で笑いかけてくれた子が、いなくなったと思ったら襲われただなんて。
意識のないAを見ると、このまま死んでしまわないか不安になって泣きそうになった。周りにいるみんなもそうだった。
…アンジェリーナとアリシアはもう既に泣いていたが。
「わかりました、マクゴナガル先生」
Aを横抱きにして持ち上げると、その軽さに驚いた。
この子は元々小さくてほっそりしているのに、勉強を優先して食事や睡眠を疎かにする癖があった。
綺麗な顔には隈が出来て、手には少しマメが出来ていた。
勉強、頑張ったんだな…。
そんなことを考えながら歩いていると、医務室についた。
マクゴナガル「大変です。生徒が1人、何者かに失神の呪文をかけられました」
マダム「まぁ！なんということでしょう！意識がないのね。このベッドに寝かせてあげて。」
Aをベッドに寝かせて、顔にはらりと落ちてきた髪をすっと避けると、いつもは見ることの無い、Aの寝顔。
顔色はあまり変わっていなかったが、寒さが軽減したのか、少しずつ戻ってきていた。
マクゴナガル「ウッド、助かりましたよ。彼女が心配なのは分かりますが、朝ごはんを食べていないでしょう。ほら、行きますよ。」
マダム「お見舞いは許可します。無理をさせないでね。」
不安そうにしていたのが顔に出ていたのか、先生たちはいつもより優しかった。
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しなもんろーる(プロフ) - 雷さん» 分かりにくいのですが、ランスロット家が存在を認めていないのは、家族内でのことなんです… ただ、主人公の両親は完全な純血主義なので、ウィーズリー家をあまりよく思っていません。家族ぐるみの仲ではないんです…分かりにくくてすみません泣 (2022年2月27日 18時) (
レス) id: 90f5e9193b (このIDを非表示/違反報告)
しなもんろーる(プロフ) - ホワイトチョコレートさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます…！是非これからも読んでいただけると嬉しいです！ (2022年2月27日 18時) (レス) id: 90f5e9193b (このIDを非表示/違反報告)
雷 - 疑問なんですがウィーズリー家って血を裏切る者じゃなかったでしたっけ？ランスロット家はマグルと関わりがあるものの存在を認めてないのに何で家族絡みで仲がいいんでしょうか？アンチとかではなく素朴な疑問なので時間がある時に答えてくれると嬉しいです (2022年1月29日 0時) (レス) id: 6fcf3b2a43 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトチョコレート(プロフ) - とっても面白くて、一気に全部読んじゃいました！更新楽しみにしてます！ (2022年1月22日 22時) (レス) id: 9c2801bf33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しなもんろーる | 作成日時：2022年1月18日 1時
