占ツクあるあるをどうにかしてみた

あるあるその4：そもそも ページ5

そもそも、会話文が多い件について。

ありがちな「台本書き」。そもそも「台本書き」とは会話が多くて地の文が少ない文章のこと。作品がスラスラ進んでいく代わりに読者にあんまり情景が思い浮かばない。

解決する手っ取り早い手段は「三人称」にすること！

私がよく使うのは「一人称的三人称」(造語)です。

明らかに三人称ですが、誰かの目線で書かれている、って感じですね。

例はこんな感じです。


(一人称)

私は太郎のことが好きだ。それはもう毎日一緒にいたいと思うくらいに。でも、それを言うのはどうにも恥ずかしくて私は今日も何も言えない。


(三人称)

花子は太郎のことが好きだ。彼は太郎と毎日一緒にいたいと思っている。でも、それを言うのはどうにも恥ずかしいらしく、花子は今日も何も言えない。


(一人称的三人称)

花子は太郎のことが好きだ。それはもう毎日一緒にいたいと思うくらいに。でも、それを言うのはどうにも恥ずかしく、今日も自分の胸にその言葉をしまう。


―――――――

どうでしょうか。三人称よりも一人称的三人称の方が登場人物の心に寄り添えると思います。それに書きやすい。誰かの目線で書く方が書く側も滅茶苦茶楽です。

一人称もいいですが、それだとその登場人物の見ているものしか表せられないというデメリットがあります。三人称だと登場人物の感情が書きにくい。

だから、それをうまくミックスするのをお勧めします。

参考にするなら有川浩さんの図書館戦争シリーズでしょうか。

文章の改変は次のページで。

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