ロケット ページ7
ハッと目を覚ますと、3人の顔が目の前に……。
「…何してるの?」
というか、あれ……?私、何してたっけ。
首を傾げていると、アーヤ、黒木くん、上杉くんが大きな息をついた。
「Aちゃん、大丈夫だった?」
「A、急に具合が悪そうにしてたから心配したよ。」
「何かあったのか?」
私はさっきの味を思い出して、つい、顔を思いっきりしかめてしまった。
若干、味が口に残っている。
「…黒いシュークリーム。」
「黒いシュークリーム……?」
「不味すぎて……。」
皆と一緒に、おそるおそる裏の原材料名を見ると、そこにはカタクチイワシと書いてあった。
は?鰯!?
シュークリームに、鰯!?
いや、確かに、カタクチイワシが捕れる時期、秋っちゃあ秋だけど、いくらなんでもおかしいでしょ!?
こんなの、シュークリームに入れないでよ……。
これ考えた人、頭か味覚のどっちかがおかしいと思う。
私……
私は、なんだか他の味のも食べる気がなくなって、固まっていた皆を見上げた。
「シュークリーム、いる?」
他は、カスタード、栗、紫芋の味らしい。
…私のやつ、完全にハズレじゃん。
「あげる……。」
そう言って、3人に渡そうとすると、どっから湧いて出てきたのか、若武がそれらをぶん取って、一気に食べた。
え?
ドアの方を見ると、若武と一緒に来たであろう小塚くんが、ゆったりと歩いて来ていた。
若武の足にロケットでもついてんのかな。
「ん、うめぇ!」
おぉぅ…それは、よかった。
口直しの緑茶を飲みながら若武を見ると、3個とも口に詰め込んだせいで、リスみたいになっていた。
「ちょっと若武!なに勝手に食べてるわけ!?」
アーヤが若武を睨みながら叫んだ。
が、若武は、物ともせずに黒板にズンズンと歩みより、教卓のところまで行くと、かなり気取ってこっちをふりむいた。
何だろう、今日は機嫌がいいな。
「わが親愛なる探偵事務所の諸君。」
っ…!
危なっ、緑茶を吹き出すところだった。
慌てて飲み込んで、若武に目を向けると、若武の目や表情がいつもと少し違うことに気づいた。
目は熱い輝きがキラキラしていて、頬は緊張でやや強張っていた。
なにかあったんだと、すぐに分かった。
「喜べ。ついに大事件が持ち込まれたぞ。記念すべき我らの初仕事だ。」
…ついに、来てしまった……!
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さまー(プロフ) - ユキさん» わかります!私も翼と忍楽しみです! (6月25日 20時) (レス) @page25 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 私も楽しみにしていますっ!できれば夢主のことがKZメンバーが好きになっているような場面がほしいです!これはアーヤの役目じゃ…?的な感じに!お願いできますか?? (6月25日 20時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
桜@ひなた - 続編も面白いですね!更新楽しみに待っているので頑張ってください! (2023年2月12日 17時) (レス) @page25 id: fb711c9d23 (このIDを非表示/違反報告)
ベルディグリ - ユキさん» ありがとうございますっ!(人*´∀`)。*゚+ (2022年4月17日 18時) (レス) @page9 id: b6251c6422 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - うわーめっちゃ好きです!翼が出てくるのを待っています!応援しています!!!! (2022年4月13日 7時) (レス) @page8 id: 8e64252870 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ベルディグリ | 作成日時:2022年4月2日 18時