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できる?できない? ページ24

私は昨日のことで気が進まないまま、スマホのナビに従って加藤行利の家に向かった。

集合場所には、すでに上杉くん、黒木くん、アーヤの3人がいた。何か話しているようだ。


黒木くんが最初に私に気がついて、手をあげる。


「やあ。」

いつも通りだな。


ちょっと安心した。



黒木くんに振り返すと、上杉くんもアーヤもこちらに視線をよこしたのでついでに振っておいた。



そして、スマホを開いて問題の家の塀に寄りかかる。



しばらく待っていると、若武と小塚くんが一緒にやって来た。

「おまたせ。この家か?」


若武はハーフパンツの後ろポケットに手をつっこみながら、眩しそうに目を細めて灰色のスレートの屋根を見上げた。


「これから、どうする?」


若武のその質問に、黒木くんは軽く笑った。


「まさか、インターホンを押して聞くわけにもいかないだろ。

言いながら、ポケットからテニスのボールを出す。


「これを投げ込んで、拾わせてもらう。


その間に家の中の様子を見たり、加藤行利と話をしたりして、手がかりになりそうなことを聞き出すんだ。」


なるほどね。


私が家を眺めていると、小塚くんが口をひらいた。


「じゃ、簡単には探せないところに投げ込まないとだめだよ。時間が稼げない。」


ああ、それなら、


「建物の向こう側が庭になってる。木がたくさんあるから、その間に入れよう。」


私がそう口にすると、


「よしっ!」


と元気よく若武が言って、黒木くんの手からボールをひったくった。笑


「俺がやる。」

「待てよ。」

黒木くんが若武の肩をつかんで止め、片手で屋根の上を指す。

「あの天窓のついた小屋根は、相当高い。

ここから投げて、あれを越してこの向こう側の木の間に突っ込むのは無理だ。」

「できるさ。」

頑として若武が言い張る。

しかし、黒木くんはきっぱりと横に首を振った。

「ダメだ。同じ手は、二度と使えない。絶対に失敗できないんだ。安全なセンで行こう。」

「たいした高さじゃねーよ。せいぜい6メートルくらいだ。絶対できる。」

「いや、8メートルはある。」


2人は譲らず、にらみ合っている。




あ〜あ、面倒くさ。

 

そのとき、上杉くんが言った。


「じゃ、あの小屋根の高さをはかろう。」







……うん。

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さまー(プロフ) - ユキさん» わかります!私も翼と忍楽しみです! (6月25日 20時) (レス) @page25 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 私も楽しみにしていますっ!できれば夢主のことがKZメンバーが好きになっているような場面がほしいです!これはアーヤの役目じゃ…?的な感じに!お願いできますか?? (6月25日 20時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
桜@ひなた - 続編も面白いですね!更新楽しみに待っているので頑張ってください! (2023年2月12日 17時) (レス) @page25 id: fb711c9d23 (このIDを非表示/違反報告)
ベルディグリ - ユキさん» ありがとうございますっ!(人*´∀`)。*゚+ (2022年4月17日 18時) (レス) @page9 id: b6251c6422 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - うわーめっちゃ好きです!翼が出てくるのを待っています!応援しています!!!! (2022年4月13日 7時) (レス) @page8 id: 8e64252870 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ベルディグリ | 作成日時:2022年4月2日 18時

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