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「んで、めめからランチの誘いなんて珍しいじゃん。」
「はい。実は佐久間さんに報告したいことがあって…」
「えー、なになにー?良い話?悪い話?」
「あー…めっちゃ良い話です。俺にとっては、、」
「そっかー‼︎じゃ心して聞くわ!」
そう言ってキラキラの笑顔を俺に向けてくれた。
「…あの、、俺、阿部くんと付き合うことになりました。」
周りに聞こえないように佐久間さんだけに聞こえるぐらいの小さな声で言ったんだけど、、、
「まぁじでーーー‼︎⁉︎うそ?いつの間にそんな話進んでたの?いや、めっちゃおめでとう!」
店中に響くぐらいのめちゃくちゃ大きな声で反応してきた佐久間さん。
「いや、声デカイですから!他の人に迷惑だからもっと小さい声で喋って!」
「あぁ、悪い悪い。ビックリし過ぎて興奮したわ!」
素直過ぎるくらい自分のことのように喜んでくれた。
ほんとに良い人だな、この人。
「今度、お祝いに飲みに行こうぜ!俺奢っちゃうよー!付き合いたての2人の初々しい姿も見たいしねー!」
「ありがとうございます。阿部くんに都合聞いときます。」
そんな約束をしたけど、佐久間さんはここの昼メシ代も当然のような顔で奢ってくれたのだった。
先輩、カッケェっす!
その日の帰り、いつものように阿部くんと駅までの道のりを歩いてる時に佐久間さんに報告したことを告げると、
「えっ⁉︎佐久間に言ったの?」
「…ごめん。ダメだった?」
「いや、違う違う。佐久間にはちゃんと言わないとって俺も思ってたんだけど、、あいつとは昔からめっちゃ仲良いけどこうゆう話って今までした事なくってさ、、何か照れるなーと思って…」
「めっちゃ喜んでくれてたよ!店に響き渡るぐらい大きな声で”おめでとー!”って言ってくれた。」
「ははは!佐久間らしいな!
…あのさ、俺も目黒に聞かずに照に言っちゃったんだ。」
「うん。岩本さんなら大丈夫じゃない?だって俺とのこと相談してくれてたんでしょ?」
「え、何で知ってんの?」
「んー、何となくそう思った。」
「…そっか。」
恋人同士になって1日目。
これからどんどん阿部くんとの思い出が増えていくといいな。
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作者名:milk tea | 作成日時:2022年6月14日 6時